怪しきモノたち


怪しきモノたち・その251 王将語






先日、久々に昼食は近くの餃子の王将(京都)に行って来ました。ここ最近はミソラーなど本格中華ばっかりだったので、こういった大衆中華もたまには美味しいものです。

こってりラーメンと餃子を注文してボケーッとメニューを眺めていたら、店長のお薦めセットと銘打った中に気になるモノが、


 

(やなぎ)セット


なんで「焼きめし+ラーメン+ミニ唐揚げ」のセットが『やなぎセット」になるんだ?
。。。と、すごく謎に思われる方も多いことだろう。

でも実はこれ、餃子の王将をこよなく愛する者ならば理解することの出来る『王将語』なのである。

「柳」とは「ラーメン(柳麺)」の柳の字をとって店員の間で取り交わされるメニューの省略語で、読みは和風に「ヤナギ」と読む。

他に「餃子1人前」は「イーガーコーテル(コーテルイー)」と読み、「焼飯」は「ソーハン」、「天津飯」は「テンハン」、「中華丼」は「ナカドン」、「ほうれん草と卵の炒め物」は「ポパイ」、「皿うどん」は「バリ」、そして「餃子2人前持ち帰り」が「コーテルリャンナーホー」等々、王将を通い詰めた者ならば聞いただけで何が注文されたのかすぐに理解できる便利な言語なのだ。

しかし、この王将語は店員間のみの言語であり、我々が店員に「柳一つ下さい」と言っても、

 「ハァ?」

と言われるのがオチなのに、これが堂々とメニューとして登場しているというのは個人的にはすごく興味深い。

王将語は日本中を席巻してくれるだろうか?
これからもあたたかく見守っていきたい。

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