怪しきモノたち


怪しきモノたち・その74 東西キャベツ考






大阪・西成にて



東京・山谷にて

先日、西成のとある商店街で一軒のコロッケ屋さんの前を通りがかったところ、はたと歩が停まった。それは、


 
なんで
 
キャベツの
 
千切りが?


それもちょうどいいくらいの量がトレイに盛られ、値段も50円と安いようでいて、なんでキャベツごときに。。。と思えなくもない微妙な値段設定。
それに誰が買うねん?と思っていたら、意外にも売れているのだ。それも特に独り者らしきオッチャン達がコロッケを買うついでに「キャベツもちょうだい」てな感じで。

ま、コロッケだけってのも寂しいし栄養バランスも、とオッチャン達は考えているのだろう。
不精者にははなんともありがたい商品ではあるし、これはコロッケ屋さんの見事な作戦勝ちだと思える

だが、スーパーのように「サラダ袋」てな感じに洒落てない、単にキャベツの千切りだけ売ってるのは西成くらいだろうな、って思いこんでいた私はあろうことか、まさか東京・山谷で再会することになろうとは!


 
しかも
 
商店街の
 
コロッケ屋
 
さんで!

 (下の写真が山谷で出会ったキャベツ君)


こちらは袋入りだが、ちょうど一人前の量で値段は60円。
西成よりはちょっぴり高いが、同じく独り者らしきオッチャンがメンチカツとともに買い、自転車のカゴに放り込んで飄々と去っていく姿を見、西成と全く同じ光景にビックリしてしまった。

意外や意外、東西を代表する下町は、似てないようでいてすんごく似ているものなんだなぁ。

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