怪しきモノたち


怪しきモノたち・検証レポ その1 伝統的安宿in京都













先日、怪しきモノvol.42で紹介しました
「京都ホワイトハウス」
ですが、ここは昔から時刻表に宣伝を載せていて、国内旅行者の間ではちょっと知られた存在であったんです。
それで、気になったので調べてみましたら、

まずは1972年3月号の交通公社の全国時刻表を調べますと、ホワイトホテルの宣伝は無く、一番上の画像の通り登場するのは1981年7月号のポケット全国時刻表からで、ここにはホワイトホテルは存在するもホワイトハウスはまだ無かったようです。

真ん中の画像は、1985年4月号の交通公社の国鉄監修時刻表(大判)に「駅前ホワイトハウス」の名称で登場しています。

そして右端の画像はなんと、今月発売2006年1月号の小型全国時刻表にも同様の宣伝が!
新幹線がカッコイイくらいに旧式だし・・・。

少なくとも25年は同じ絵を使って宣伝し、しかもホワイトホテルの料金は全く同じ(ただ現在は「3600円より」と微妙な言い回しがなんともにくいですが)というのも驚きであります。
しかも、さらに驚きなのはホワイトハウスの1泊料金が、3100円→2800円へと値下げしているのがすごい!

さらによく見ると1981年当時は
「屋上古都一望パノラマ風呂」

が、1985年には、
「屋上展望風呂」

そして現在は
「屋上パノラマ風呂」

と周囲の開発の波に揉まれて展望風呂の売りが衰退していく様が見て取れるのも興味深い。
また今なお郵便振替の番号を載せているのもすんごいし。

また創業当時は「国民宿舎並の料金で豪華なホテル」とあるが、これは大いに頷けると思う。当時でも安いビジネスホテルですら 5000円以上はしたし、国内を旅する方々にとって安宿と言えばユースホステル(YH)か国民宿舎くらいしか無かった時代でもあり、この価格は大きな武器となっていたであろう。
しかしかながら現在は格安のホテルも登場し、旅行者の好みも多様化したこともあって、かえってこういった老舗の安宿は苦戦していることだろう。

逆に昔のままに変わらぬ宣伝を続けることも一つの戦略でもあるが、更なる経営努力をもって頑張って欲しい、と願うばかりである。

ちなみに、ホームページもあるので紹介します。
http://www.mjnet.ne.jp/kyoto-white/
http://www.kanko.jp/wh/hausu.html
2種類もあるとは。。。さすが。

現在、冬季は1泊4100円、多分閑散期なので減った分の収入を確保しようとしてるかも。
逆の意味で「アジア的」だなぁ(笑)。

いっぺん、泊まってみようかな「ヤングの殿堂」。
となりの「どん底」が非常に気になるしなぁ。

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