2002.09.22作成

下灘駅

下灘 愛媛県 予讃線 トイレ有・水道有 木長いす 2002,09,02

  今回は四国を3泊4日で廻る旅でした。メインは土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」の試乗でしたが、
他にも気になった区間があり、そちらも訪問してきました。その一つが予讃線の八幡浜〜宇和島間です。
前回乗った3年前はこの区間の乗車が朝早くて少し眠った状態で通り過ぎてしまいました。寝ぼけながら
海とミカン畑、アップダウンが結構あったことを覚えていました。
  東京からサンライズ瀬戸で高松まで行き、特急いしづちに乗り換え松山に向かい、3時間過ごした後、
特急宇和海で八幡浜まで行き、普通列車に乗り換え、その日は双岩駅にだけ下車しました。八幡浜から
の上り勾配が印象的でした。再び八幡浜に戻り、今度は宇和島まで向かいました。今回下灘駅で駅寝を
するため、宇和島では約70分位しか食事をする時間が取れませんでした。それでも駅近くの郷土料理店に
入り、目的の「さつま汁」を食べることができました。さつま汁は白身魚を焼いて身をほぐし、味噌を焼いて、
ほぐした身とすり鉢ですって、焼いた魚の骨でだしをとり、そのだし汁で伸ばしたものです。それをごはんに
かけて食べます。愛媛県南予地方の郷土料理です。
  食事をした後今度は銭湯に行くべく列車で卯之町駅に向かいました。無事にお風呂に入ることもでき、
今回の駅寝の目的地下灘へ向かうべく、特急で伊予市駅まで戻り最終の伊予長浜廻り八幡浜行きに
乗り込みました。全然乗客が乗っていないかと思いましたが、車内の座席が埋まる程度は乗っていました。
向井原で予讃線の旧線区間に入り、高野川、伊予上灘と過ぎ伊予市から25分後下灘駅に到着しました。
私以外にも数人が下車しましたが、みんな駅待合室を通ることなく、柵が空いている部分がありそこから
出ていきました。
  誰もいなくなった駅で私は寝る準備を始めました。いつものように電灯のついているうちに寝袋を出し、
荷物を片づけ蚊取り線香に火をつけたりしているうちに22時頃消灯となりました。下灘駅は全部消灯とは
ならずに、待合室からホームに出る所の電灯だけは点灯していました。
  準備も一段落し、手紙を書いているとホームに人がいるのに気が付きました。どうやら柵の空いている
所から入ってきたようでした。そのカップルらしき人たちは私が待合室いるのには気が付かなかったらしく、
いわゆる「大人の付き合い」を始めていました。(ここからの出来事はご想像にお任せいたします)
  私が寝る前に一度トイレに行くためホーム側へ向かったときに向こうも気が付いたのではないかと思います。
トイレを出て待合室に戻ってから少ししたらカップルはいなくなっていました。そして私は寝袋に入りました。
  朝5時頃起きて寝袋などの荷物を片づけつつ、朝の下灘駅ホームから見える景色を楽しみました。
ホームから瀬戸内海が一望でき、しばらく見ていても飽きないと思いました。そして私は始発列車に乗り込み
ました。

  下灘駅は周りに田んぼがないせいか、あまり変な虫は飛んでいませんでした。長いすには座布団も敷いて
あり、景色とともに雰囲気は良かったです。トイレ、水道完備ですが、トイレには蜘蛛の巣が多かったです。
基本的にJR四国の普通列車にはトイレがないため、大抵の駅にトイレがあります。反対にJR東日本は列車に
トイレをつけているため、無人駅の待合室を新築したときはトイレがないことが多々あります。会社の方針
によって違うんでしょうね。。。
  カップルが来たのは予想外でしたが、下灘駅での駅寝はオススメ出来ると思います。

  




待合室の様子です。
木長いすに座布団が敷いてありました。
下灘駅駅舎です。
終列車が出て数分後のホームの様子です。
朝起きてオレンジ色の空を堪能しました。
(ちなみに下灘駅がある双海町は夕日の美しい“
しずむ夕日が立ちどまる町”です。)

もどる