2001,03,14作成

陸奥関根駅

陸奥関根 青森県 下北交通
大畑線
トイレ無・水道無 木長いす 2001,03,06
2001,03,07
下北交通大畑線は
2001,03,31限りで
廃止されてしまいます。


  2001年3月31日に廃止されてしまう下北交通大畑線、鉄道が無くなってしまうのは大変寂しいですが、
元々下北交通(旧下北バス)がほぼ同じルートをバス路線として経営していた訳ですし、現在も約21往復
むつバスターミナル(田名部)と大畑駅を往復しています。鉄道は下北交通にとってひき受けた時からお荷物
だったのではないでしょうか?
  国鉄大畑線は南部縦貫鉄道が経営を模索していて、それを食い止めるために下北バス(現下北交通)が
引き取った経緯があるので、もし南部縦貫鉄道が現在大畑線を経営していたら一体どうなっていたのか、ちょっと
見てみたい気もします。

  JR大湊線有戸駅でSTBした次の日、私は下北交通を乗車しに来ていました。計画を立てたときにすでに
陸奥関根駅でSTBすると決めていたのですが、もっといい駅があったら変更しようと思っていました。
  午前中から午後にかけて私は大畑線内の各駅(樺山を除く)で下車しながら駅を物色していました。しかし
他にいい駅は見つかりませんでした。大畑線内だとSTBできそうなのは海老川、陸奥関根、川代、正津川の
各駅ですが、この中で待合室の扉が締められるのは陸奥関根駅だけでした。川代、正津川は陸奥関根と同じ
構造の待合室ですが、扉は撤去されていました。また、各駅ともに落書きが結構あり、また壁が破損していたり
して、あまりいい雰囲気ではありませんでした。
  終列車で陸奥関根駅に下車した私は早速準備を始めました。陸奥関根駅に限らず大畑線内の無人駅には
トイレと水道は存在しません。駅待合室はあまり広くなく、木長いすは寝袋を敷くとそれで一杯になってしまいます。
床に新聞を敷いてそこにリュックを置いて対処しました。駅に到着してから約10分後駅の電灯は消えてしまいま
した。JRの大抵の駅では終列車到着後30分程度は電灯が付いているものですが、ここはJRではないしもうすぐ
廃止という事もあり少し戸惑いながら懐中電灯の明かりを頼りに準備しました。
  駅の周りは多少の民家は有りますがそれ程は気になりませんでした。ここで2日間STBしましたが、夜駅に
近づく人はおらず、その点は安心してSTBできました。気温は2日間とも待合室内は−1〜−2℃でした。
  始発列車到着の1時間前に起床し出発の準備をしていましたが、いつまでたっても電灯はつきませんでした。
電灯がついたのは始発列車が到着する10分前の5時50分頃でした。

  2001年3月31日に下北交通大畑線は廃止される為、その後は駅待合室がどう扱われるかは不明ですが、
恐らくは取り壊されると予想されます。もしかすると私は大畑線内でSTBする最後の人になったりして・・・・・・・
そんな事はないか。

陸奥関根駅の待合室内の様子です。
あまり広くはありません。ここには映って
いませんが、雪かきの道具が各種置いて
ありました。
待合室を駅入り口側から撮影しました。
同じタイプの待合室が川代駅と正津川駅
にあります。
大畑線内の無人駅では唯一待合室の扉が
存在します。これが無いのとあるのでは冬は
雲泥のさになります。
始発列車が大畑からやってきました。



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