アルデバラン食/1998.7.20
(概況レポート)
この日は連休ということもあって、宮崎天文同好会の星見会を午前0時から観測場所である清武町沓掛公園で開始。まず腹ごしらえからということで名物「闇ラーメン」を女性会員が中心となり作る。今回はいつもの豚骨臭さが少なく、なぜかねぎとキャベツがたっぷりとはいっている。闇ラーメンとは各種のインスタントラーメンを適当にぶちこんだだけのものだが星見会にはかかせない名物となっている。どうも今回は豚骨スープとピリ辛味と塩味の3種ミックスだったらしい。当然味はうまく朝までのエネルギー充填が完了する。
アルデバラン食まで時間があるので、当初の予定通り流星観測をする。当会の場合グループ個人観測を行うので、前田幸治氏を記録者に後の会員は数名で寝転がって適当な方向を見て観測するだけである。だが観測を始めるもまったく飛ばない。うーん、みずがめ群極大1週間前というのは淋しい。そのうちに睡魔がどんどんと襲ってきて意識がなくなってしまった。前日6時間にわたってJRに乗ったのがこたえたか。 「木佐貫さん、時間ですよ」と前田氏の声でふと意識がもどる。まわりはすでにうっすらと明るくなっている。「早く準備しないとあと5分で始まりますよ」 おっといけない、これが今日のメインイベントだった! すでにセッテイングしていたBORG76mm+カメラ三脚というお気楽望遠鏡を自分の前に引き寄せ、月の方向を見ると、月がない! 月の回りに雲が付きまとっているのだ。ところが見ているうちに雲が月から離れていき現象2分前には月のまわりだけすっかり晴れてきた。望遠鏡を覗くとはっきりと地球照が確認でき明縁側にちょこんとアルデバランがある。前田氏の用意したJJYの流れる中、無事に潜入観察。潜入後1、2分たつと再び月は雲の中へ。なんという偶然であろうか。
まわりも明るくなったということで解散し前田氏を自宅へ送り帰宅すると月はすっかり雲の中に隠れている。まあ出現はだめか、と思いつつとりあえず玄関前に望遠鏡をセットする。そばの道路を近所の農家の人々は早々と稲刈りに出かけていく(宮崎は超早場米産地なので7月中下旬が稲刈りの最盛期である)なか、月がでないかな、とみているとあらまあ雲が切れ時々月が見えてくるではないか。なんとかなるかな、と思いつつ見ていると予報の約1分前から再び月が雲から離れていきはっきりとみえてきた。とてもラッキー。ただ時々薄雲は月にかかるがまあなんとかみえそうだ。JJYに耳を集中しカウントする。広瀬氏から送付してもらった自宅での予報では5時12分34秒である。「31、32、33、34」あれ変だな、おや月が少し暗い、あら薄雲の通過だ、と思った瞬間「37」で暗縁側にアルデバランが出現してきた。出現時刻は37秒だがひょっとすると雲の影響も若干あるかもしれない。ただ出現後数分でまた月そのものが雲の中へ。
今回のアルデバラン食は現象の時だけ雲が晴れるというとてもラッキーな観測であった。たまにはこういう観測があってもいいかな、と総括して寝ることにしたのであった。
正式報告
REPORT OF ALPHA-TAU OCCULTATION E-MAIL VERSION
COLUMN #1111111111222222222233333333334444444444555555555566666666667777777
1234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890123456
PLACE NAME MIYAZAKI-SHI, AND KIYOTAKE-CHO, MIYAZAKI PRF., JAPAN
ADDRESS 2642-6, HONGO-MINAMIKATA, MIYAZAKI-SHI, MIYAZAKI, JAPAN
E-MAIL ADDRESS KISANUKI@POST.MIYAZAKI-MED.AC.JP
REPRESENTATIVE ATSUSHI KISANUKI FORMS REQUIRED NO
REPORTED TO ILOC, JOIN-MEMBER
TARAM 7.6 50.0 131 21 06.7 E 31 50 55.5 N 90 TOKYO 清武町沓掛
TBRAM 7.6 50.0 131 26 02.9 E 31 50 58.4 N 5 TOKYO 宮崎市本郷南方
(木佐貫自宅)
OA ATSUSHI KISANUKI /木佐貫 篤
OB KOUJI MAEDA /前田 幸治
019807191923191 R 692 3S RN .41 126 AB
観測直前に雲が切れはっきりと星を確かめることが出来た。
029807192012370 R 692 2E RN .51 125 AA
夜明け直前で空は明るかったが星は容易に確認できた。しかし雲間から月が出る状態で
現象直前にも薄雲が通過した為出現時間が数秒以内の誤差で遅れた可能性もある。
観測地:宮崎県宮崎市本郷南方、宮崎郡清武町沓掛
連絡先:880-0921 宮崎市大字本郷南方2642-6こなら亭 木佐貫 篤
Date: Wed, 22 Jul 98 11:37:22 JST
From: Mitsuru SOMA
Subject: [JOIN:1274] Re: Report of alpha-Tau occultation
相馬です.
アルデバランの接食・星食の観測,お疲れ様でした.
木佐貫さん,報告ありがとうございます.出現は確かに遅れたようですね.潜入もワッツの図と比べると若干遅れぎみのように感じますが,秤動の限界に近い場所ですので,ワッツの図の誤差の可能性もあると思います.E-mailフォーマットについて,細かい点ですが,"FORMS REQUIRED NO" の " NO" は解説に
"YES" or " NO" (right-justified)
とあるように,もう1カラム右です.観測地点についてのコメントは,書き方が明確に定められていませんが,"Telescopes and Positions"の3カラムの説明
describe on a second line with the same letters in columns 1 and 2,columns 3-5 blank, and the description in columns 6-76
を流用して (これは本来 Telescope type が "O" (other) の場合の Telescope type についての説明を書く書き方を指定したものです)
TBRAM 7.6 50.0 131 26 02.9 E 31 50 58.4 N 5 TOKYO
TB (木佐貫自宅)
のように書いていただくと,整約計算がスムーズになるかと思います.観測時刻の Accuracy の小数点は不要で
"The decimal point occurs between columns 44and 45" ということになっていますので
019807191923191 R 692 3S RN .41 126 AB
029807192012370 R 692 2E RN .51 125 AA
の2行は
019807191923191 R 692 3S RN 4 1 126 AB
029807192012370 R 692 2E RN 5 1 125 AA
としたほうが良いでしょう.
いつも文句ばかり言ってすみません.今後ともよろしくお願いいたします.
相馬 充
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