死霊のしたたり2
THE BRIDE OF RE-ANIMATOR
米 1989年 90分
監督 ブライアン・ユズナ
脚本 ウディ・キース
リック・フライ
出演 ジェフリー・コムズ
ブルース・アボット
デヴィット・ゲイル
ファビアナ・ウーデニオ
『ZOMBIO/死霊のしたたり』の続編。製作のブライアン・ユズナが今回は監督まで務めている。演出手腕はスチュアート・ゴードンに遠く及ばないものの、珍妙なフリークスが大挙出演、マニア感涙の大怪作に仕上がった。原題からも判る通り、ラヴクラフトというよりもむしろ『フランケンシュタインの花嫁』のパロディ。理想の花嫁を作るべく、人間パズルに精を出す。
死体蘇生人ハーバート・ウエストは、前作で死んだ筈なのだが、どういうわけかピンピンしていて、しかもお咎めなしでインターンをやっている。相棒のダンも、前作で恋人のメグを殺される等、随分酷い目に遭った筈なのに、まだウエストとつるんでいる。
で、このたびのウエストの発明は塗るだけで人体部品がくっつき蘇生するというアロンアルファよりも便利な代物。「また始めたのかよ」と呆れるダンに、メグの心臓を突き出すウエスト。「これで理想の花嫁を造ろうじゃないか」と唆されて、またしても地獄巡りにつきあわされるのであった。
前作でゾンビに潰されたヒル教授の生首も生きていて、両耳にコウモリの羽根を移植してゲラゲラ笑いながら飛び交う様は、悪い夢でも見ているようだ。スクリーミング・マッド・ジョージがデザインした珍妙なるフリークスたちを操って、ウエストたちに襲いかかる。
かたや出来上がった花嫁はというと、ダンに「お前はメグじゃない!」と突き飛ばされて、生まれたと同時に失恋。「あんたの欲しいのはこれなんでしょ!?」と自らの心臓をえぐり出し、拒絶反応を起こしてバラバラにバラけてチョン。
しかし、この映画最大の収穫は何と云っても、デヴィッド・アレンによる一つ目グモのアニメーションだ。これを子供に見せたなら、かなり強烈なトラウマになることだろう。
↑バラけちゃう10秒前。
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