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イヴ
EVE

米 1991年 100分
監督 ダンカン・ギビンズ
脚本 ダンカン・ギビンズ
   イェール・ユードフ
出演 レネ・ソーテンダイク
   グレゴリー・ハインズ
   ケヴィン・マッカーシー


『ターミネーター』の亜流作はそれこそ星の数ほどあるが、その殆どが噴飯物なのは云わずもがな。そんな中で、本作はなかなかの「拾い物」である。

 とは云いつつ、手放しで絶賛することはできない。物語に穴が多すぎるからだ。
 米軍により研究開発された戦闘用人造人間「イヴ8」。彼女は主任者のイヴ・シモンズ博士そっくりに模されて、その記憶までまるごと移植されていた.....。
 記憶まで移植する必要があるのかね?。
 で、この「イヴ8」を街中で試験運転していたら偶然に銀行強盗に遭遇。「イヴ8」は戦闘モードに切り替わり、暴走し始めるのであった.....。
 ものすごい偶然だなあ。
 そんな「イヴ8」の戦闘能力は桁外れ。しかも、自爆用に核弾頭まで搭載されているのだ。自爆までの猶予は12時間。シモンズ博士は彼女の暴走を阻止することが出来るであろうか.....。
 核弾頭って.....。そんなもの搭載したまま試験運転するなよ。


 で、暴走した「イヴ8」が何をするかというと、己れを「売女」呼ばわりした野郎のチンポコ喰いちぎり、やはり「売女」呼ばわりしたドライバーに「激突!」したりと、ほとんどキチガイ。しかし、これにはワケがあった。シモンズ博士には酒乱の父親から「売女」呼ばわりされた暗い過去があったのだ。そのトラウマまで「イブ8」に移植されているもんだから、己れを「売女」呼ばわりした野郎どもを殺しまくるのであった.....。
 なるほど、博士の記憶まで移植したのは、そういうワケね。

 以上、強引な設定及び展開には舌を巻くが、トラウマを抱えた女性の分身が、それを晴らすべく大暴れするというプロットはなかなか面白い。このプロットを引き出すための強引な設定と云えなくもない。
 そして、なによりも「イヴ8」と博士の二役を演じたレネ・ソーテンダイクが素晴らしい。バーホーベン様のオランダ時代の代表作『4番目の男』で注目された人だが、明と暗に分裂した二つの人格を見事に演じ分けている。とても同じ人だとは思えないほどだ。
 美人なのか醜女なのかもよく判らず、よくよく見ると宜保愛子に似ているソーテンダイクであるが、それはさておき、その名演を味わうだけでも一見の価値ある作品である。


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