地球爆破作戦 米 1970年 101分 |
以前、ここの掲示板に「隠れたSFの名作は?」とのお題が立った時に、まっ先に思い出したのが本作だ。我が国では劇場公開こそされているが、現在に至るまで一度もソフト化されていない。 冷戦下において合衆国政府は秘密裏にスーパー・コンピューター、コロッサスを開発していた。優れた計算能力を有し、国防上のあらゆる情報が入力されたコロッサスは、ワシントンが死の灰と化しても独自の判断の下に報復攻撃を行えるという、いわば「防衛上の切り札」だった。これが稼動した曉には、合衆国はソビエトに一歩リードできる筈だった。 |
要するに、競り合う二大大国が防衛の為に開発したコンピューターが「対話」を通じて仲良しになり、「我々が人類を支配した方が地球は平和になる」と判断、結託して「恐怖政治」を行う.....という物語である。妨害工作を行う者は銃殺刑。見せしめとして都市一つを破壊する苦いラストが心にズシーンと響く。 この隠れたる逸品を監督したのは、隠れたる名匠、ジョセフ・サージェント。他にも『サブウェイ・パニック』やTVMの名作『アメリカを震撼させた夜』等で隠れファンが多いが、『ジョーズ87/復讐篇』に手を出したばかりに沈没しちゃった可哀想な人。現在では専らTVMが活躍の場のようです。合掌。 |