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悪魔のような女
DIABOLIQUE

米 1996年 107分
監督 ジェレマイア・チェチック
脚本 ドン・ルース
原作 ピエール・ボワロー
   トーマス・ナルスジャック
出演 シャロン・ストーン
   イザベル・アジャーニ
   チャズ・パルミンテリ
   キャシー・ベイツ


 ナンデスカコレハ!?。
 もう一度云う。
 ナンデスカコレハ!?。
 ウワサには聞いていたが、これほどシドいとは思わなかった。これはもうオリジナルに対する冒涜以外の何物でもない。だ・か・ら、名作の、しかもオイラのお気に入りのリメイクってぇ奴は見たくはないのだッ。『サイコ』は絶対に見ないぞッ。見ませんってばッ。

 54年に製作されたオリジナルは、それはそれはもう非の打ち所のない大傑作である。監督のアンリ・ジャック・クルーゾーは一躍「フランスのヒッチコック」と奉られ、当のヒッチコックが嫉妬して、
「ワシも『悪魔のような女』のような映画を撮りたい。そして、スリラーはワシの専売特許であることを証明したい」
 と息巻いて、わざわざ白黒で低予算の『サイコ』を撮ったというのは有名な話。つまり『悪魔のような女』が存在しなければ『サイコ』も存在しなかったわけであり、その意味でも特別な映画なのだ。
 そんな映画のリメイクなど、マトモな神経の持ち主なればとても手が出せない筈なのだが.....。この監督、他にナニ撮ってるの?。なになに。『アベンジャーズ』!?。.....終わってるわ、こいつ。

 えー、それでですね、本来なれば何処がどうシドいかを説明するのが筋なのですが、それをするとネタをバラしてしまうことになるんですよ。だから、それはできません。この映画はアッと驚くドンデン返しが命ですから.....。
 とりあえず、本作はまずオリジナルから観て頂きたい。さすれば、私が怒り狂った理由も自ずと判ろうというもの。
 とにかく、新たに付け足されたラストの5分は絶対にいらない。
 キャシー・ベイツがなかなか良くて、ちょっと期待したんだけどなあ(泣)。


 

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