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死体解剖記
THE FRESH AND THE FIENDS

英 1959年 95分
監督 ジョン・ギリング
脚本 ジョン・ギリング
   レオン・グリフィス
出演 ピーター・カッシング
   ジューン・ラベリッチ
   ジョージ・ローズ
   ドナルド・プレザンス
   ビリー・ホワイトロー


 

 むかしむかしの大昔にテレビで見ている筈なのだが、何分にも大昔のことなのでほとんど憶えていない。高校生になってコリン・ウィルソンの『殺人百科』でバークとヘアの事件を読み、
「こんな映画、見たことあるなあ」。
 と思い出し、調べてみたらこれだった。

 舞台は19世紀初頭のエジンバラ。まだ解剖学が異端とされていた頃、ノックス博士(ピーター・カッシング)は研究に必要な遺体をバーク(ジョージ・ローズ)とヘア(ドナルド・プレザンス)の胡散臭い二人組から仕入れていた。当初は墓を暴いて「商品」を調達していた二人だったが、やがて「商品」の生産にも乗り出した。新鮮な遺体ほど高く売れるからである。しかし、ノックス博士の弟子とその恋人にまで手を出したばっかりに、二人の犯行は発覚するのであった.....。

 異端の博士と強欲な小悪党の「需要と供給」が合致した結果の事件であり、まさに「事実は小説よりも奇なり」。こんなへんてこな話、とてもじゃないが机上では思いつかない。現実の殺人事件は、素材の宝庫なのである。

 なお、本作は85年にリメイクされている。『贖われた7ポンドの死体』がそれで、キャストはティモシー・ダルトン、ジョナサン・プライス、ツイッギーとかなり豪華だ。しかし、監督が『狂気のいけにえ』のフレディ・フランシスなので、あまり期待してはいけない。


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