キラーコンドーム 独 1996年 107分 |
日本公開当時、いろいろな人が褒めていたので、あまり期待しないようにしながらも、多少は期待しながら観た。そして、その期待は見事に裏切られた。『ネクロマンティック』や『テロ2000年・集中治療室』のような、かなり壊れた映画を期待したのだが、中途半端な壊れ方をした凡作だったのだ。こういう映画は百害あって一利なし。勘違いした後続者を出さないためにも、この映画を褒めることはもうやめましょうや。 まあ、せっかくだから、簡単なあらすじを書いておこう。 とまあ、あらすじを書いていても面白くないし、実際に観ていても面白くない。マトモな監督と俳優が、確かな演出と演技で繰り広げる下ネタ。文学座がドリフをやっても面白くないのと同じで、こういうのはキチンと作ってはダメなのだよ。かなり壊れていないと。例えば、米トロマあたりが作ったら、もっと面白くなったのだと思う(註1)。 なお、本作の特撮を担当したのは『ネクロマンティック』の監督であるユルグ・ブッゲライト。あまり壊れた映画ばかり撮るものだから当局にマークされ、最近では映画を撮れなくなってしまった彼だが、こんなところでアルバイトしていたのだった。 註1 あくまでも相対的な意味で。トロマの映画が面白いというわけではない。 |