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評価 ★★★★

キートンの大学生(キートンのカレッジ・ライフ)
COLLEGE

米 1927年 66分
監督 ジェームズ・ホーン
出演 バスター・キートン
   アン・コーンウォール
   ハロルド・グッドウィン


『キートン将軍』の興行的大失敗により、キートンは作品の自由を完全に奪われてしまう。スケンクが送り込んだマネージャー、ハリー・ブランドの監視の下、監督権まで剥奪されてしまうのだ。結果、『大学生』は最もキートンらしからぬ作品となった。ハロルド・ロイドのヒット作『人気者』の完全なパクリである。運動音痴の学生が、それでもどうにか頑張ってチームを優勝に導き、最後には人気者になる物語。『人気者』と何処が違うんだ?。キートンはこの作品に辛辣である。

「監督のジェームズ・ホーンは、マネージャーのハリー・ブラントが連れて来た男だが、まったくの役立たずだった。経験は浅くて、ロクなものを撮っていない。どうして彼が必要だったのか判らない。なにしろ実際にあの映画を監督したのは私なんだ。
 脚本家としてクレジットされているカール・ハーボーも役に立たなかった。ギャグのセンスがなかったし、ストーリーの解釈もなってない。だけど、誰かの名前をでっち上げる必要があったんで、スケンクに雇われたんだ」

 それでも『大学生』はキートンの超人的な個人技により、今日でも十分に楽しめる作品に仕上がっている。キートン入門編としては持って来いの作品かも知れない。但し、このたびキートンは初めてスタントマンを使った。棒高跳びのシーンは彼のダブルである。


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