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シネマトグラフ
CINEMATOGRAPH

 フランスのリュミエール兄弟により開発された史上初の映写機。キネトスコープの改良型に過ぎないが、一度に多くの人が鑑賞できて経済的だ。当然にこちらの方が主流になっていった。
 初の上映会は1895年12月28日、パリのグラン・カフェ地階にて行われた。上映作品は『水をかけられた散水夫』『汽車の到着』等。特に『汽車の到着』では、カメラに向って突進してくる汽車の映像に観客が悲鳴を上げ、中には気絶する女性もいたと伝えられている。

 シネマトグラフは瞬く間に世界中に広まり、アメリカでは「ニッケル・オデオン」と呼ばれる映画館が続々と作られた。ニッケル(5セント)で入場できる、座席150人ほどの小劇場である。1908年頃には全国で1万軒を越えたというから大流行りだ。そして、いよいよハリウッドが大作に乗り出す1915年頃になると、大劇場の時代が幕を開けるのである。


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