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フライパン殺人
EATING RAOUL

米 1982年 85分
監督 ポール・バーテル
脚本 ポール・バーテル
   リチャード・ブラックバーン
出演 ポール・バーテル
   マリー・ウォロノフ
   ロバート・ベルトラン
   バック・ヘンリー


『デスレース2000年』の監督の手による本作は、本国アメリカではカルトムービーである。しかし、私の感想は正直云って、それほどのものとは思えない。

 或る純朴な夫婦、レストラン経営を夢見ているが、現状は家賃も払えないほどの経済難。そんな折、女房を犯そうとした男をフライパンでカーン!と殺して、これが結構いいビジネスになることを知る。それからは、来る日も来る日も女房をエサにカーン!、カーン!と鼻の下の長い男どもを殺しまくる。資金も出来てめでたしめでたし。夫妻のレストランでの人肉食をほのめかしてジ・エンド。
 以上の物語の前提として、主人公の妻が肉感的であることが要求されるのだが、演じるマリー・ウォロノフはガリガリの大年増。出てくる男すべてが彼女に欲情する、という設定に無理があり過ぎる。

 なお、原題の「ラウール」とは、ラストで晩餐に出される妻の浮気相手の名前である。


 

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