面会時間 カナダ 1982年 107分 |
これはなかなかよく出来たサイコ・スリラーの佳作。脚本や演出も上々である。しかし、何といっても、サイコ・キラーに扮するマイケル・アイアンサイドが圧倒的だ。彼が演じていなければ、本作はこれほどには面白くはならなかった筈だ。 ドメスティック・ヴァイオレンスが故に夫に発砲、殺人罪で告訴された女性の弁護を、或る女性キャスターが買って出た。自らの番組で正当防衛を主張し、世論に訴えて社会問題にまで発展していた。 |
このような御膳立ての後は、キ印男の執念と超人的な行動力が物語をグイグイとひっぱり、最後まで飽きることなく楽しませてくれる。 自傷してまで病院に侵入する、なんてことは他の役者では説得力がないが、アイアンサイドなればいかにもやりそうなことであり、その意味でも彼でなければならなかった作品である。 |