スナッフ 1976年 82分 カラー |
イタリア製ドキュメンタリー『グレートハンティング』が「自然動物園でのライオンの人喰い」のヤラセ映像で話題になっていた頃、もう1本のヤラセ映画がセンセーションを巻き起こしていた。それがこの『スナッフ』である。「映画撮影中に主演女優が殺された」という凄まじい触れ込みのこの映画は、全米各地で上映反対運動の憂き目に遭い、しかし、それが宣伝効果をもたらして大ヒットしていた。 『スナッフ』は、もともとは『スローター』というタイトルの映画だった。74年にアメリカのモナークという映画会社がマイケル&ロバータ・フィンドレイの夫婦に製作を依頼したもので、マンソン・ファミリーのようなカルト集団による犯罪を描いたソフトコア・ポルノだった。しかし、その出来は惨澹たるもので、とても上映できるような代物ではなかった。モナーク社はお蔵入りを決定、映画は長らく倉庫に眠ることとなった。 |
我が国でも『グレートハンティング』の直後だったので『スナッフ』は大いに話題になった。ワイドショーが取り上げ、「週刊読売」等まともな雑誌までもその真偽を議論した。 |
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