ヘンリー 米 1986年 83分 |
極めて不愉快な映画である。 「いつも同じ銃で撃てば、指紋と同じで足がつく。だけど、一人は絞め殺し、一人は刺し殺せば足がつかない。サツは事件を類型化したがるんだ。だから、常に殺し方を変え、常に移動し続けること。これが肝心だ」。 その通りなのだが、殺し続けなければならない理由がさっぱり判らない。 なお、ヘンリーに扮したマイケル・ルーカーはその後にメジャーに進出したが、それはこのインディペンデンス映画が4年間もオクラ入りしたおかげである。これでスクリーン・デビューを飾ってしまったら、『ダーティーハリー』のスコルピオ役で「漕げよ漕げよ」と大暴れしたアンドリュー・ロビンソンのようにキチガイの代名詞になってしまったことだろう。ルーカーに関する限りではオクラ入りはラッキーだったのである。 |