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ゴア・ゴア・ガールズ
GORE-GORE GIRLS

米 1972年 85分
監督 ハーシェル・ゴードン・ルイス
出演 フランク・クレス
   エミー・ファレル
   ヘニー・ヤングマン


 

 我らがハーシェル・ゴードン・ルイスの作らなくてもよかった引退作。この最終兵器並みの威力を誇る「BOMB」についてあれこれ書くのはしんどいので、他からの引用で誤魔化してしまおう。

「このルイスの最後の作品は有終の美を飾るにふさわしい大スプラッター大会で、ゴー・ゴー・ダンサーの連続殺人が溢れんばかりの血のりと残酷で描かれている。
 冒頭から女の顔をグチャグチャにする。第二の殺人もすごい。風船ガムを噛みながら乳房をもみしだく女を後方から金槌で一撃。ふくらませた風船ガムに血のりがにじむという演出には笑ってしまったが、その後、目玉を掘り出し、潰れたトマトのような顔面のあらぬところにねじ込む。最後の描写はさらにすごい。ビルから飛び降りた女をこともなく自動車が引きつぶしていく。なんとあっけらかんとした表現か。あきれてしまう」(註1)

 血みどろオンパレードの中で特に私の印象に残っているのが「血のミルク」。女の乳首をハサミで切ると、いちごミルクのような液体が噴き出す。そして、これをワイングラスで受けるのである。アホか。

註1 近代映画社刊『THE HORROR MOVIES PART2』(85年11月)より。
「スプラッターの帝王、ハーシェル・ゴードン・ルイス、またもや新作登場」
「イタリアン・ホラー最後の大物、ルチオ・フルチ、3作一挙に登場。遂にベールを脱ぐ!」
「日本初登場!。最後の大物 アンディー・ミリガン」
 と、今見ると眼がくらむような内容である。


関連人物

ハーシェル・ゴードン・ルイス(HERSCHELL GORDON LEWIS)


 

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