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 ちんぽ立ったら日本一に
 夢は大きな少年色事師
 元気一杯 一度や二度の
 射精なんかじゃ挫けない おー!?
 ガンバレ 強いぞ 僕らの仲間
 乳之崎むしゃぶろう (乳之崎むしゃぶろうのテーマ)


 第1話 幼い頃のむしゃぶろう

 子供の頃から立っていた。1日24時間のうち23時間は立っていた。寝ている時も、食事の時も、排泄する時も、勉強する時も、剣の稽古をしている時も、近所の子供と遊んでいる時も.....。だから彼は大変だった(特におしっこをする時は)。彼は乳が好きだった。甘えん坊だからではない。世に言う乳離れが出来なかったわけではない。母親の乳には興味を示さなかった。若い女の乳、きれいな姉ちゃんの乳、18、9の女の乳が好きだった。特にその先っぽのクリっと尖がった部分(乳頭)が好きだった。彼は2、3歳の頃からチンポコを立てて、若い女の乳を吸っていた。いや、むしゃぶっていた。そんな彼を人は「むしゃぶろう」と呼んだ。
 3歳、4歳の頃までは良かった。
「ねえ、お姉ちゃん。オッパイ吸わせて」。
「まあ、この子ったら甘えん坊なのね。坊やオッパイが好きなの?」。
「うん、大好き。吸わせて、吸わせて」。
「もう、しょうがないわねえ」。
 などと言って吸わせてくれた。この当時、今と違って大らかな時代であり、人々は子供に対して寛容であった。
「あらまあ、この子おちんちん立ってるわ」。
「まあ可愛い。あっはっはっは」。
 ところが、6歳7歳と大きくなるにつれ様子が変わってきた。徐々に気持ち悪がられるようになっていったのである。
「ねえ、お姉ちゃん。オッパイ吸わせて」。
「あ、また来たの。嫌ねえ。人の顔みるとオッパイ、オッパイって。しかもちんちん立てて。もう駄目よ。あっちへ行きなさい」。
「そんな事言うなよ。小さい頃は可愛いとか言って吸わせてくれたじゃねえか。なぁ、いいだろう。減るもんじゃねんだからよお」。
「なによ気持ち悪いわねえ。あっちへ行きなさいよ」。
「気持ち悪いとはなんだこのアマ。本当は気持ち良いくせによお。ふざけんじゃねえぞこの野郎!。バシッ、バシッ(女の顔を往復びんたする音)」。
「きゃー、やめてー」。
「オラ、オラ。ガバッ(着物の胸元を開ける音)」。
「いやだ〜」。
「もみもみ、チューチュー」。
「いい加減にしなさいよ。バコッ(女に殴られた音)。ボコ、ボコボコ、ボコッ(更に殴られた音)」。
 痛い目にあってもむしゃぶろうは懲りなかった。擦り傷、切り傷は絶えなかった。肋骨も何度となく折った。顔が腫れるほど殴られ、歯を折られた事もあった。頭を強く殴打され生死の境をさ迷った事さえあった。が、彼は止めようとはしなかった。こんな調子で毎日のように若い女と格闘していたむしゃぶろうは、自然に鍛えられ、10歳の頃になると、成年男子並みの筋肉を持つようになった。上腕二頭筋、三角筋、大胸筋、僧坊筋とありとあらゆる上半身の筋肉は盛り上がり、さながらポパイかヘラクレスのような体型になった。でも、顔は少年なのだから、なんとも気味が悪い。こんな息子を親が心配しないわけはなかった。このままではこの町にはいれなくなるだろう。今のところ乳の先っぽを吸っているだけだから大事には至っていない。が、彼が精通した後の事を考えると放っては置けない。何をしでかすか分からない、いや、何をしでかすか分かりきっている。むしゃぶろうは連続婦女暴行魔になるに違いないのだ。そうなってからでは遅い。そうなる前に始末しなければならない。ある日、父親の毛太郎はある決断を妻のピン子に告げた。
「むしゃぶろうを殺す」。

つづく