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アダム・ラブス
Adam Labus (ドイツ)



アダム・ラブス

 2002年2月19日、ミュンヘン近郊の町、エヒングでの出来事である。その日の朝、アダム・ラブス(22)は車を運転して、かつての勤務先の工場へと向かった。彼は数日前に怠惰を理由に解雇されたばかりだった。事務所へと向かった彼は、物も云わずに経営者(38)と工場長(40)をトカレフの自動拳銃で射殺した。

 その後、ラブスは隣町のフライジンクに向かい、母校の工業高校で校長を射殺し、教師に重傷を負わせた後、銃口を己れに向けて自殺した。その際に手製のパイプ爆弾を少なくとも2つ爆発させている。或る生徒曰く、

「爆音の後、火災警報が鳴りました。私たちは直ちに屋外に出て様子を窺いましたが、火の手は上がっていないので、誤報かと思っていました」

 なお、ラブスの遺体にはブービートラップが仕掛けられている可能性があったため、移動するためには爆発物処理班を待たなければならなかった。

 その後の捜査で、ラブスには精神科医への通院歴があることが判明した。また、ネオナチを信奉していたという。エヒングの工場を襲った動機は明らかに私怨だが、母校を襲った理由は判らない。どうして彼は校長を殺さなければならなかったのだろうか?

(2013年1月18日/岸田裁月) 


参考資料

http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_attacks_related_to_secondary_schools
http://de.wikipedia.org/wiki/Amoklauf_von_Eching_und_Freising
http://www.keystosaferschools.com/FREISINGGermany21902.htm


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