エクトール・エスクデロ |
炎上するデュポン・プラザ・ホテル |
それは1986年12月31日の大晦日の出来事だった。プエルトリコ北東部の港湾都市、サンフアンにあるデュポン・プラザ・ホテルでは従業員のストライキが予定されていた。強硬派の中には「ホテルに爆弾が仕掛けられているので、宿泊客は全員退去すべき」などというデマを流す者もいた。そして、実際に火をつける馬鹿まで現れた。おかげで97人が死亡し、140人が負傷した。まさかこれほどの大惨事になるとは、当人たちも思いも寄らなかったことだろう。 (2010年2月26日/岸田裁月) |
参考文献 |
『THE ENCYCLOPEDIA OF MASS MURDER』BRIAN LANE & WILFRED GREGG(HEADLINE) |