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グウェンドリン・グレアム
キャシー・ウッド

Gwendolyn Graham & Cathy Wood (アメリカ)



グウェンドリン・グレアム


キャシー・ウッド

 この怪しげな2人組は「デス・ゲーム」に興じたレズビアンのカップルである。彼女たちは単純に、性的に昂揚するために老人たちを殺害した。このようなタイプの連続殺人者は女性では珍しい。

 2人が出会ったのは1987年、ミシガン州グランド・ラピッズのアルパイン・マナー老人ホームにおいてである。看護助手のキャシー・ウッド(24)は離婚したばかりで性的に飢えていた。そんな折り、グウェンドリン・グレアム(23)が新たに看護助手として雇われた。2人は互いに引かれ合い、やがて恋愛関係を結ぶに至った。

 最初に殺人を切り出したのはグレアムだった。ウッドは冗談かと思ったが、2人で殺害方法を語るにつれて性的に昂揚して行った。
「被害者の頭文字を並べると『MURDER』になるようにしようよ」
 結局、うまい具合に『MURDER』にはならなかったが、2人はゲーム感覚で6人の老人を窒息させて殺害した。犠牲者が6人に留まったのは、グレアムが別の恋人に乗り換えたからである。

 捨てられたウッドは腹立ち紛れに前夫にすべてを打ち明けた。仰天した前夫が警察に通報したために事件が明るみになったのであるが、その前にどうして老人ホーム側で判らなかったのか不思議に思う。

 ウッドは司法取引に応じ、検察側の証人となったために20年から40年の不定期刑に処された。
 一方、グレアムは全面的に否認したが、6件の殺人容疑で有罪となり、仮釈放なしの終身刑を宣告された。


参考文献

『連続殺人紳士録』ブライアン・レーン&ウィルフレッド・グレッグ著(中央アート出版社)


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