ルース・エリス |
デヴィッド・ブレイクリーとルース・エリス |
英国で絞首刑になった最後の女性、ルース・エリスとデヴィッド・ブレイクリーが出会ったのは1953年9月のことである。ルースが「ママ」を務める『ルトル・クラブ』の客としてデヴィッドが入店したのだ。 |
デズモンド・カッセンとルース・エリス |
ところが、デヴィッドはルースにたかる一方で、結婚のケの字も口に出さない。そこで彼女は常客のデズモンド・カッセンに色目を使った。デヴィッドに嫉妬させようという作戦である。それでもデヴィッドはへっちゃらで、ルースの店でタダ酒を飲み、毎晩のように乱痴気騒ぎを繰り広げた。これがオーナーの耳に入り、ルースは「ママ」をクビになってしまう。その時に助けてくれたのがデズモンドだった。 |
デヴィッド・ブレイクリーとルース・エリス |
2日後の4月10日、イースター・サンデーということで、アンソニーのアパートでは乱痴気騒ぎが繰り広げられていた。女たちの甲高い笑い声が聞こえてくる。今やストーカーと化したルースは嫉妬の炎を燃えたぎらせた。 |
参考文献 |
『殺人紳士録』J・H・H・ゴート&ロビン・オーデル著(中央アート出版社) |