人に運ばれる植物
オオバコ(大葉子)

 
 オオバコと呼ばれる草です。オオバコの種は主に、人のズボンや衣服に付いて運ばれたり、踏まれることによって靴などについて運ばれたります。その為、人が通る山道などの道に沿って生える植物です。
 荒れた土壌を回復する役目があると言われる先駆植物の一つとも言われていますが、一方で場所によっては一度でもオオバコが入ってしまった場所は、オオバコが無くなることは、まずないとも言われてきました。人がもし今まで足を踏み入れなかった場所に入ってしまい(その目的がなんであれ)、オオバコの種を落としてしまったら、そこからオオバコが生えてきてしまう可能性があります。生命力の強いオオバコは付近の植物の生態を脅かし、最後には生態系を変えてしまう危険性もあります。

 巨樹「伊奈佐のシイ」の根本に生えたオオバコ
昔から薬草として使われている野草です。
ヴァイキング号が漂着したときにも中国人の医者が
御蔵島でオオバコを摘んだという記録があります。