2018年の水中コンデジはオリンパスの一人勝ち    2018年8月16日更新
 2018年は廉価な水中コンデジが市場からなくなり、高価なオリンパスのTG-5しか市場に残らなかった。御蔵島でのイルカの撮影は以下の組み合わせがデファクト・スタンダードな状態となった。

OLYMPUS Tough TG-5

FCON-T01
イルカの撮影に最適なフィッシュアイレンズ
    
CLA-T01
FCON-T01の取り付けに必要なアダプター


機能 内容
防水性能 素潜りだけならハウジングなしで10m程度までで十分。自然光で15m以上の水深で撮影すると光が足らずに青っぽくなりやすいが、御蔵島に通うようになると10m程度はすぐに潜れるようになるのも事実。このあたりは割り切りが必要となる。
レンズ 焦点距離20mm以下の広角レンズを推奨。イルカに寄って撮るほうが綺麗に写ります。寄り過ぎると全身が入らないのでできる限り広角のレンズが良いということになります。また水深が深くなるほど、イルカに寄って取らないとコントラストがない写真になりやすくなります。20mm以下の広角レンズならピントが合って写る前後範囲(被写界深度)も広く、広角でないレンズより絞りを開け気味にしてもある程度の被写界深度を確保することができ、結果的に動きの早いイルカに対して、より高速でシャッターが切れることにつながります。魚眼レンズならなおさら良いということになります。
フォーカス 固定焦点やマニュアルフォーカスを推奨。動きの速いイルカにオートフォーカス機能で対応する場合、これがシャッターラタイムラグの原因になるだけに留まらず、ピントが合うまでシャッターが切れないということがあります。そこでオートフォーカス機能は使わずにフォーカスを特定の距離に固定してしまい、距離固定でも光学的に前後に幅広くピントが合う広角レンズの特性を活かしてシャッターを切ることでタイムラグをなくしピントを確保します。また水中の浮遊物や他の物体にピントがあって、肝心のイルカにピントが合ってないという事態をも防げます。
発光禁止 水中モードがある場合、初期設定で発光禁止なものが推奨。イルカの自然な生活を妨げないように御蔵島ではイルカ・ウォッチング中のフラッシュ撮影は禁止になっています。水中モードがある場合は初期設定がフラッシュ発光禁止になっていないと、いちいち設定を変えなくてはいけなくなりますので、水中モードはデフォルトが発光禁止の物が必須です。
バッファメモリ
(連写撮影)
バッファメモリー有り(連射撮影可)が推奨。
 素潜りでの潜水時間は限られています。限られた時間で数枚を撮影する場合、バッファメモリがないと一枚撮影したらSDカードに書き込む時間は次の撮影ができません。