御蔵島伝説

シロージローの伝説 (稲根神社発祥伝説)

 
八丈島では銅鏡が多数発掘されていますが、御蔵島でも鏡にまつわる伝説があります。昔、シロージローという人が「南の風が吹くと鈴が鳴る」と言い出しました。シロージローがナタを持って森に入って行くと、カクレミノの木に鏡が掛かっていました。シロージローは村へ持ち帰ろうとしましたが、鏡は「人に会いたくない。ここに居たい」と言ったそうです。そこでシロージローは近くの岩屋に鏡を納め、一旦村に帰り、また戻ってきてから祠をつくり奉ったそうです。或いは鏡だけではなく、あったのは「三種の神器」であったという話もあります。島のお年寄りに聞いてみるともっと詳しいお話が聞けることでしょう。
 
カクレミノの葉
 三つに分かれた葉や楕円の葉など、葉の形は様々。御蔵島のお正月のお供え物は、この葉の上に載せてお供えします。