御蔵島伝説

御蔵島発祥伝説

 「三島大明神縁起」によると、伊豆諸島は龍神の置いた3個の石から始まり、石は一日一夜にして島となったとある。初島が初めに作られ。神が集まって島作りを話し合う島として神集島(神津島)が作られた。三番目に大きな大島が作られた。4番目に海の塩で新島が作られた。そのため新島は白いと云う。5番目に三人の神(見目、若宮、剣の御子)の家を建てる為の島、三宅島ができた。そして6番目に三島大神の大事な蔵を置くための島として作られたのが御蔵島だ。沖の島、小さな小島、 天狗鼻の形の王鼻島(ほうでしま)、そして十番目の島として十島(利島)ができたとある。
 三宅島でも噴火の影響を免れてきたところには巨木が存在し畏敬の念を感じる。そうした所は神に守られた場所として自然とそこに神社が置かれる。他の島が周期的な噴火を繰り返すのに対して、御蔵島は噴火が5000年間も無く、島全体が神に守られているようだ。噴火が無いことで御蔵島は海流による侵食を受けつづけ島の周りは東洋一を誇る断崖となり宝を守る自然の城壁も形成された。まさに神が創った要塞と言えるだろう。
伊豆諸島は龍神がおいた三つの石から始まったとされている。