7.フィンをつけて泳いでみよう
 いよいよフィンをつけて泳ぎます。

(1)フィンをつけて泳ごう
 フィンをつけて水に浮く練習はできましたか?水にリラックスして浮いた状態で、バタ足をしてみましょう。ただし単にバタ足をするのではなく、自分のつま先がフィンの先端まであることを常に意識してみてください。良く言われるような「足をぴんと伸ばす」とか、「大きく動かす」などは特にする必要がありません。フィンの先が鳥の羽のようにしなりながら羽ばたくイメージでフィンワークをしてみましょう。大きく動かしすぎるとかえって水の抵抗になって進みにくくなります。
ワンポイント
 ダイビングの講習会では、フィンワークは大きくゆっくり動かすとならったかもしれません。しかしスノーケリングでのフィンワークは大きく動かすよりも、若干こまめに動かした方が効率的な場合が多いです。
 夏にウチワで仰ぐときのことを思い出してみましょう。ウチワで顔を仰いだときの風の量が多いほど涼しく感じるでしょう。ウチワの仰ぎ方はみなさんいろいろだと思いますが、大きく振り回しすぎると風は途切れ途切れになりますし、広い範囲に風を分散させてしまい、また疲れてしまうでしょう。またウチワの動きを観察してみると、効率よく仰ぐためにはウチワを鞭かバネのようにリズミカルにしならせるのがもっとも効率よく涼しくなることが分かるでしょう。フィンも同じでウチワのようにリズミカルにしならせることで、効率よく水を後ろに送り出すことができます。フィンを用いて一定の方向に効率よく水を送り出すことができるフィンワークは、あまり大きなストロークではなかなか得られません、有効なストロークの範囲は、実は意外に狭いものなのです。またフィンそれぞれに適切なフィンワークの周期、効率的に泳げる速度があります。自分の持っているフィンがあれば、最適なフィンのストローク範囲と周期を探してみましょう。
(2)フィンワークの練習
 フィンワークは自分ではみることができないので、練習が難しいものです。きれいなフィンワークを目で見ながら習得するには仰向けになり背泳ぎするようた体勢で頭だけ起こしてフィンワークをして、自分の足の動きを観察するという方法があります。ただしこれも後ろ向きで泳ぐと岩などに頭をぶつけてしまう方がいますので、二人で練習してもう一人が一緒に泳いでぶつからないように見張ってあげるのがよいでしょう。
素潜りの練習
 スノーケリングといえども、普通は一人での練習はしないようにします。かならず数名で行き、同時には水に潜らないようにして、他の人は水面で見ているようにします。まずは浅瀬で水に慣れましょう。