森に出かけるときの服装
 山に入る場合はできれば下はウインドブレーカのようなものを履いたほうがよいです。靴は長靴か、防水性のある(例えばゴアテックス)などの靴の方が良いです。上も通気性の良いウインドブレーカなどが良いでしょう。つば付きの帽子をかぶってウインドブレーカのフードをかぶると雨が降ってきても前が見やすいですよ。2007年06月23日更新

  
帽子
 たかが帽子だが意外に重宝する。森の中では枝や倒木などに頭をぶつける。蜘蛛の巣だってすごい。いろんなものから身を守る理由で帽子は大切。
長袖の服
 ムシに刺されたり、枝や草で手が知らずのうちに傷だらけになっていたりする。夏でも長袖の服を着ていこう。
上着を一枚
 山の上は風も強いことが多いが、なにしろ標高が高い為に温度が低い。こまめに脱ぎ着が出来るようなものを腰に巻いて一枚持っていこう。ウインドブレーカのように水をはじくものなどは便利。
デイパックには水を
 500mlのペットボトルを水筒代わりに水を入れて山に持っていこう。水分は細めに補給しよう。缶ジュースなどは蓋が出来ないのでこまめに水分をとるのには向いていない。
長ズボン
 笹やあざみの茂る草原や森を抜けるのに半ズボンはかなりつらい。梅雨時や雨が降った翌日などはまだ山が濡れているので通気性のよい合羽のズボンが重宝することがある。
あったら便利 トレッキングシューズなど
 わざわざ買う必要はないが、トレッキングシューズはあったら便利だ。水の豊かな御蔵島ならでは、山頂付近の湿原はぬかるんでいることが多い。梅雨時や雨が降って数日はぬかるんでいて、靴の中まで濡れてしまうこともある。もちろんスパッツやゴアテックスのレインウエアーなどもあっただけ便利だ。少なくともサンダルはやめておこう。島の人はよくゴム長靴を履いている。軍手は歩いていると少々熱いが、道の悪い坂は地面に手を付いて安全を確保するには便利だ。

ナチュラリストになるための次のステップアップ

森に入る準備を
 山に入るのにTシャツとサンダルという方も時々おられます。あまり本格的でなくてもよいのですが、気をつけなくてはいけないのは、軽装をすることによる自然へのインパクト。
 御蔵島はルートのところどころに湿地がある。もちろんもともと湿原である場合もあるが、その他、山道が踏まれる為に草が生えにくくなり、結果として雨などが降ると水が流れる道になり、ぬかるんで道が悪くなってしまった所もある。軽装でいくと、汚れないようにする為に、ついつい足場の悪いところを避けて、草の生えているところを歩いてしまいやすい。すると道の周りが踏み固められたり崩れたりして、どんどんと道が広がっていってしまう。自分が汚れることで自然を守れることがあるということなのだ。
山道で拾ったごみを入れる袋を持って行くとGood 
 山道ではまだまだゴミが多く見られます。行きで拾うと大変だが、余裕があれば帰りのルートでゴミ袋をさっと出してゴミを見つけたら拾ってみましょう。
出かける前に必ずトイレへ
 森に出かける前にはトイレに行こう。山道入り口付近にトイレがあるところは、黒崎高尾や稲根神社本殿方面の入り口となるえびね公園、御代が池への山道入り口、南郷のオオジイの山道入り口しかないのが現状だ。トイレは事前にすませておこう。

参考までに : ナチュラリストは自分が来た痕跡を残さないそうです。 最近、観光客が極めて多く訪れる日本各地の山では糞尿の被害が深刻になってきている。その為、ナチュラリストは自分のトイレは自分で持ち歩く運動が盛んになってきた。糞尿だけでなくティッシュはもちろんのこと、トイレットペーパなども意外に分解されにくく、もちろん持ち帰りたい。写真は比較的使いやすい簡易トイレ「サニタクリーン」。使用後は紙オムツと同様、生ごみとして焼却処理できる。袋の素材も焼却の際に有害な物質が出ないようなものを使用している。二重シールの密封パックで匂いや漏れなども安心だ。旅人もこれを持ち歩くようにしています。