ウォッチングのマナー

   いつまでもイルカが御蔵島に居ることができるように。
   御蔵島の旅人達が、マナーをご紹介します。

 船頭さんの指示にしたがいます。 

海に入るときの指示を守ろうね。


 船頭さんの指示に注意を向けましょう。潮の流れやイルカの習性を最も良く知っているのが船頭さんです。
 特に黒潮の流れが急なので、スクリューに巻き込まれたりしないよう、どちらの舷から海に入るかの指示に従いましょう。ドルフィン・ウォッチャーだけでなく、調査ボランティア、研究者の人も船頭さんの指示に従い、スクリューには特に気をつけましょうね。事故が起こると他のウォッチャー、関係者すべての人に迷惑がかかってしまいます。また船に乗れる人数は11名までですので、法令上それ以上の人数は載せることができませんので、無理を言って船頭さんを困らせたりしないようにね。ウォッチング上のマナーについて注意を受けたら素直に聞きましょうね。
御蔵島以外の船のガイドさんも、御蔵島の船から注意があったら指示に従ってくださいね。

 御蔵島のウォッチング船の場合は、通常ウォッチャーが海に入る前にエンジンを切ります。あるいは最低でも海に人がいる時にはニュートラル状態にはしてあります。伊豆諸島で船を回す人なら誰もがご存知のように御蔵島の人は昔から「御蔵島はアザミにまで刺がない」と言われたほど良心的な人々です。ときより他の島の船が、スクリューを駆動させてイルカと一緒にウォッチャーが流れた方向へ船をまわして、ウォッチャーと船の間に割って入ることがあると、親切心から若いウォッチングガイドさん達に注意することがあります。しかし注意されて「ありがとう」の代わりに残念ながら黙殺する若いガイドさんたちばかりだったら悲しいことです。御蔵島の人々は長い世代に渡って、黒潮に流されてきた多くの漂流民を「寄人(よりびと)」として助けてきた人々です。どうか敬意を持って接してほしいと思うのです。ですので他港から来た船も、どうぞ御蔵島の船頭さんの指示に従って安全に航行してください。御蔵島の旅人からのお願いです。