ウォッチングのマナー

   いつまでもイルカが御蔵島に居ることができるように。
   御蔵島の旅人達が、マナーをご紹介します。

10   スキューバは使用しないようにしたいです。
海の疲れを防ぎましょう
 御蔵島では、スノーケリングでイルカを観察します。スキューバを解禁するということは海底に着底するということであり、「スポットが疲れてしまう」ということです。ウォッチングポイントと漁場、イルカの採餌場も全て同じ領域である為、イルカの住む自然環境と島の生活をを守る為にもスキューバは使用しません。(中性浮力で着底しないようにすれば?と言う方もいるかもしれません。水深5〜7m程度の底にイルカ、頭上にはウォッチング船が行き交っている。急カレントもある。さてさて着底しないとするとこんな危険なダイビングはまずないでしょう)

カレントによる危険。

 黒潮が島に入った場合、早い流れが発生します。ダイバーは一度潜降するとEXITまで浮上したがらない傾向が強く、ダイバーは水深の浅いところを流されるつづけることになります。EXITしようにも御蔵島のウォッチング船はスノーケルの為、頻繁に位置を変えて頭上を走行しています。水深が数mしかない場所が殆どですのでスクリューの下すぐをダイバーがかすめて通ることになります。そうしたところで事故がおこらない訳がありません。流れが速く水深が浅く、スノーケリング船が多いところでのダイビングは無謀です。実際に御蔵島のボロ沢周辺の海でダイビングを行った内地の業者(ダイビング雑誌にもウォッチング広告を掲載)が、ダイバーをカレントに流し、自らのスクリューでダイバーの足を奪うという許しがたい事故を起こしています。スキューバの使用は危険ですので使用しないようにしましょう。