ウォッチングのマナー

   いつまでもイルカが御蔵島に居ることができるように。
   御蔵島の旅人達が、マナーをご紹介します。

 イルカに触らないようにしたいです。
●イルカのストレスの原因になってしまうよ。

 イルカに触れないよう、また触れようとしないようにしましょう。スイマーが皆さわり始めると、一日に数十回もさわられ続けることになりますね。人間でも知らない人に一日数十回と触られたら嫌ですよね。自然の生き物には触らないというのが、野生生物に対するマナーなのです。特に子育てをしているメスのイルカに接触しようとすると、人に威嚇攻撃をすることがあります。またストレスを与えすぎると子育てを放棄する野生生物も多く観察されています。


●衛生学的な研究は未だ

 実は野生のイルカにはさまざまな細菌、寄生虫がついていることが分かっています。水族館のイルカで人と接触するイルカについてはこれらの検査がされてから実は接触が許されているのです。でも御蔵島のイルカについてはまだ研究がされていません。

●人との接触を強要されてないイルカは貴重ですね

 バハマや水族館のイルカは触ることを売りにしていることもありますが、御蔵島のように人の文化をまだ強制されていないイルカは、大変貴重な存在なのです。是非そのままにしてあげたいですよね。

●逆接触による事故の誘発

 人がイルカに触れ始めるということは、イルカも人に接触を始めることになります。理想の世界でのイルカではなくて現実のイルカの世界では、弱いイルカを寄ってたかって攻撃して殺してしまう行動も観察されています。またオキゴウンドウに接触を試みたウォッチャーが水深数十mまで引きこまれた事故もあります。将来イルカ側からの不用意な接触が頻繁におこり、事故を引き起こす可能性が出てくることの無いようにしたいですよね。

 みんなで、いつまでも人と野生のイルカの少し距離のある良い関係をつくって行きましょう。


「あっ、ぶつかっちゃった」とかいうのも使い古された手ですからダメですよ。