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ハコネコメツツジの南限
6月に見ることができる花 
かつて御蔵島はニオイエビネランの咲き乱れる島でした。
ところが本土からの人々の乱獲、山採りにより、野生のものは絶滅してしまいました。 現在ではわずかに残ったニオイエビネランを保護して増やすこころみがなされています。
これらの野生の花を見ても採取したりしないでそのままにしようね。みんなで自然を守ろうね。


 ハコネコメツツジは伊豆諸島、伊豆半島、箱根などで見られます。但し南は「御蔵島どまり」の植物です。御蔵島に6月ころ来ましたら是非、南限のハコネコメツツジを見てみましょう。長滝山で見ることができますし、一の森の断崖にも咲いていることでしょう。
ハコネコメツツジ
 密集した小さな葉の中に白く小さな花を見つけることができるでしょう。ハコネコメツツジは御蔵島が南限となっていますが、伊豆諸島のものはイズノシマコメツツジに分化しつつあると言います。

 ハコネコメツツジも先駆植物として破断した岩肌にまず生える植物といわれています。箱根火山帯の特徴的な植物です。参考:箱根・真鶴半島の植生調査報告書 Miyawaki , Ohba , Murase etal.