1.穴から這い出る オオミズナギドリがまず朝一番にやることと言えば、地面の巣穴から這い出ることです。体の右側と左側を交互に擦りあげて穴から這い出てきます。写真は這い出してきたばかりのオオミズナギドリです。まだ穴の中にいる時と同じ姿勢のまま羽を閉じて肩をすくめているのが分かります。2003年3月21日AM4:30 撮影 |
|
2.根本にはい上がる(左下に注目) 木の根本からはい上がります。このときに両足とくちばしを使って登って行きます。 2003年3月21日撮影 |
|
3.羽を広げて登る準備 木に登る時は羽も重要な役割をします。 羽を広げて駆け上がる準備をします。 2003年3月21日撮影 |
|
4.一気に駆け上がる 羽ばたきながら一気に駆け上がります。しかしちょっとバランスを崩し気味です。 2003年3月21日撮影 |
|
5.木の上から飛び立つ 木の上の開けたところまで登ります。そして風を待って飛び立ちます。 (暗くて殆ど見えませんが、白いお腹と顔を確認できます。)木の根本で木登りの順番待ちをしていることも多いですが、木の上で飛ぶ順番待ちをしている場合もあります。その場合、木の上は大渋滞になってしまいもう大変です。居心地が悪いらしく盛んに鳴き合っていることもあります。 2003年3月21日撮影 |
|
オオミズナギドリが登る木を探してみよう 鳥が毎日登る木の登坂面はすり減って苔が生えていません。昼間にオオミズナギドリが登る木を探してみて、実際に飛び立つかどうか確かめてみるのも面白いですよね。またオオミズナギドリが登る木は、必ず一本という訳ではなくて、ある程度の太さがあるそこら中の木から飛び立ちます。ただその中にも人気のある木もあるという事なのです。また過去の研究などでは3m以上の高い木からしか飛び立たないとされていましたが、意外ですが中には木の切り株のように低い木からも飛び立つことも少なくありません。実際に観察をしてみると意外な側面が見えると思います。また実際にはオオミズナギドリの木登りには足と嘴による力だけでなく、羽ばたきによる浮力も利用することによって垂直に近い木も難なく登ることができることが分かってきました。御蔵島のオオミズナギドリは、まだまだ多くの不思議が残されています。 オオミズナギドリは真っ暗闇の中で、静かに黙々と木に登っていきますので近くに居ても気づかないことも多いでしょう。真っ暗な森の中ですので観察するにはライトが必要ですが、ライトを使う場合は地面に数cmほどの低いところで光を地面に当て、地面とライトの隙間から漏れる薄明かりで観察するのが良いでしょう。また、赤いセロファンをライトに付けて減光させて使用するのも良いでしょう。 御蔵島は富士箱根伊豆国立公園に属しており、島全部が自然保護区に指定されていて |