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春の花
4月〜5月に見ることができる花
かつて御蔵島はニオイエビネランの咲き乱れる島でした。
ところが本土からの人々の乱獲、山採りにより、野生のものは絶滅してしまいました。
これらの野生の花を見ても採取したりしないでそのままにしようね。みんなで自然を守ろうね。



ショウジョウバカマ
(花期4-5月)
 長滝山入り口〜長滝山の間で見ることができる。北海道から九州、朝鮮半島、樺太の山野湿地に生えている。

ショウジョウバカマ

 緑色のショウジョウバカマ

マイヅルソウ(花期4〜5)
 長滝山ハイキングコースで見られるのはショウジョウバカマ、そしてこのマイヅルソウだ。葉の形が、鶴が羽を広げて舞っている様子に似ているところから名前が付いた。小さな繊細な花が房状に咲いている。普通は深い山で見られるのだが、御蔵島では海からの距離がかなり近いところでも咲いている。

ハチジョウチドリ(花期5月)
一見、葉とつぼみだけの草のように見えますが、花が咲いています。花の形がチドリが飛んでいる形に見えるでしょうか。一つ一つが淡い緑色をした素朴で愛らしい花です。
 オトメスミレ
 白い色がまぶしい小型のスミレです。御蔵島では他のスミレより少し早めに咲きます。

シチトウスミレ
 タチツボスミレが島の気候に合わせて少し変化したものだと考えられています。殆どタチツボスミレですが茎に毛を持たず托葉の切れ込みが荒く深いなどの特徴をもっていると言われています。島では普通にみることができます。
アツバスミレ
 シチトウスミレとは葉の形が違うので、すぐに分かるでしょう。大型のスミレです。御蔵島の里の道端にも咲いています。
カジイチゴ
 木苺で、6月位になるとオレンジ色のイチゴの実をつけます。果実は食べることができます。この季節は、カジイチゴやハチジョウグワなどの食べられる実をつける木が花を咲かせます。下のヘビイチゴなどもとても愛らしい花をつけ、実をつける準備をしています。
 
ヘビイチゴ
 三枚の葉がとても愛らしい草です。一本の茎の上に一つの黄色い花をつけます。5本ガクの部分がしっかりしています。ガクの下に葉の様な副ガクが5枚ついていて、5つの葉の上に花を載せている様にも見えるでしょう。やがて6月には真っ赤な実を一つつけます。
ハハコグサ
 御蔵島の車道沿いにもたくさん咲いています。茎の先端にちょこんと密集した黄色い花が咲いています。菊の仲間の花です。

ハチジョウグワ
 薄い緑色をした房状の花が垂れ下がって咲いています。ハチジョウグワも6月くらいになると小さな葡萄のような実をつけます。やがて実の色が濃くなる(6月)頃には、実を食べることができます。
  
ハチジョウキブシ
 ころころした玉のような花が房状に連なって咲きます。
オニタビラコ
 御蔵島では車道沿いによく咲いています。全国で見られる花ですが、近くに行って花を眺めてみましょう。花びら一枚一枚がとても繊細で、とてもきれいです。菊の仲間です。

オオジシバリ
 花がタンポポと似ていますので、うっかり気づかずに通り過ぎてしまうかもしれません。よく見ると葉の形がタンポポと違い、小さくて一見コケのようにも見えるかもしれません。御蔵島の里で見られるものは、葉の根元が切れ込んでスヌーピーの顔のようになったタイプのものをよく見かけます。菊の仲間です。
キランソウ
 全国で見られる草ですが、花がとても小さく見つけるのが大変かもしれません。薬草であり人を病から救うという意味でジゴクノカマノフタという別名もついています。もともとは御蔵島では報告がなかった草ですが、近年は里や南郷のオオジイへの山道でも見られるようになりました。
アオキ
 寒さにも強い日陰に生える2m程度の背の低い木です。 
ギンラン (花期4月〜5月)
 本州から九州まで広く分布しています。日本各地では地域によってエゾギンラン、クゲヌマラン、ユウジュンランなどの変種があります。
御蔵島は富士箱根伊豆国立公園に属しており、島全部が自然保護区に指定されていて
 
植物の採取は禁じられています。みんなで自然を守ろうね。