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初夏の花
5月〜6月に見ることができる花 
かつて御蔵島はニオイエビネランの咲き乱れる島でした。
ところが本土からの人々の乱獲、山採りにより、野生のものは絶滅してしまいました。 現在ではわずかに残ったニオイエビネランを保護して増やすこころみがなされています。
これらの野生の花を見ても採取したりしないでそのままにしようね。みんなで自然を守ろうね。

ガクアジサイ(花期6〜7月)
 アジサイの原種で、伊豆諸島や小笠原に見られ海浜性のアジサイです。白い額縁の様に見えることに由来します。
セッコク(蘭/花期5〜6)
 木の枝や幹に着生して咲いています。5月ころ山を歩くと、高い木の枝の上に白く光って咲いています。野生のセッコクを見る為だけにでも山に入る価値ありです。標高の高いところであれば6月中旬でも咲いていることがあります。
ホウチャクソウ(花期4〜5)
 御蔵島では6月頃まで見られます。  ツゲ林の林道に咲いていました。丘陵の林下に見られるとても可憐な花です。
 ドクダミ(5月)
 里の道にも咲いています。自宅の裏庭には咲いている人もいるでしょう。里の道をあるくとドクダミの花が伊豆諸島独特の暑い日差しを受けて白く浮き上がります。
あざみ
 実はアザミというのは総称です。御蔵島のアザミはハチジョウアザミで高さが1.5m程になります。葉の形は刺々しくなく、関東の内地でよく見られるタイアザミとは違うやさしい感じの花です。
オオバヨウラクラン
(蘭/花期5〜6)

 森をゆっくり歩かないと見過ごしてしまいます。茎は5cmあるか無いかです。全体が緑色でシダ類が着生している木に何気なく咲いています。
アリドオシ
 膝位の高さしかない木で、長いトゲがついています。赤くて丸い実がなります。
キセルガイ
 森の中にも貝が棲んでいます。カタツムリとは違ってこちらはキセルガイ。まるで海から迷い込んでしまったかのように見えます。花や木の葉の形だけでなく、森の木の幹も良く見て歩いてみましょう。さまざまな発見があるはずですよ。

御蔵島は全島が富士箱根伊豆国立公園に指定されています。
野生の植物を見かけても花を摘んだりせず、そのままにしてあげてくださいね。
みんなでローインパクトな自然観察をしましょうね。