御蔵島の植物
秋の花
9月〜10月に見られる花
 スダジイの巨木としては日本で最も大きいことが日本巨樹の会の調査で確認された。(幹13.79mm)かつて御蔵島は野生のニオイエビネが咲く島でした。しかし内地から来た人の山採り、乱獲により絶滅状態になってしまいました。いまではわずかに残ったニオイエビネを集めて増やす試みがなされています。ここで紹介するのも自然のものばかり。取ったり傷つけたりしないでそのままにしてあげてくださいね。御蔵島は全島が国立公園(富士箱根伊豆国立公園)に指定されていますよ。
イズノシマダイモンジソウ花期10〜1月)
 長滝山の登り口の斜面に咲いている。伊豆諸島に主に分布している。大の字状の花をつけるが、五枚の花弁の内一枚が何故か長いものが多く見られる。 
ハチジョウアキノキリンソウ
 鈴原湿原などの風衝地には、ミクラコザサが群生しているが、そこにところどころ生えている。その他ツゲなどがミクラコザサの中に点在している。
ハチジョウコゴメグサ
 夏の花と思われていますが、御蔵島の標高の高い所で秋に見られます。御蔵島と八丈島だけに見られる固有種です。

ウメバチソウ(花期10〜11月)
 山地の湿地に咲きます。つぼみ(写真上)もとても可憐です。
アシタバ
 葉を食べると独特の香りがして美味しいアシタバだが、秋頃には花が咲き、9月〜11月には種が落ちる。

キク科ヤマハハコの変種(花期10月)
 通常のヤマハハコは30〜70cmもあるが、御蔵島の高所の崖の日陰に密集して生えているこのヤマハハコの変種は高さが約5〜15cm程度しかなく、葉の密集度はヤマハハコと比較して高く、葉の幅は6mm程度で長さも短く2cm程度しかない。さらに一つの茎につける花の数も少ない。ヤマハハコの亜種のホソバノヤマハハコとも背丈、葉の形状とも全く異なる。亜種のカワラハハコとも異なる。タカネヤハズハハコとは葉の形、花の色が異なる。その他ヤハズハハコというのもあるが背丈は25〜30cmある。(2001年10月15日)
ミクラヤマハハコとひとまず呼ばせてください。


調査中

御蔵島は富士箱根伊豆国立公園に属しており、島全部が自然保護区に指定されていて
植物の採取は禁じられています。みんなで自然を守ろうね。