えびね公園
 
 2009年05月04日更新
 御蔵島はかつてはニオイエビネが多く咲いていました。ところがニオイエビネ・ブームの時に内地からきた心ない人による山採り、乱獲により野生のものはほぼ絶滅してしまいました。奇跡的にわずかに残ったニオイエビネの株を集め保護し、かつての自生地を柵で囲い、自然の森のなかでニオイエビネが咲く様子を再現しているのが「えびね公園」です。鉢植えではなく本当の森の中に咲く様子を再現したこれらのニオイエビネは、本来自然の中に咲くものは、自然の中で見るのが一番美しいことを教えてくれます。かつて御蔵島にはこのように愛らしい花の咲く森が有ったことを思うと、失われたものの大きさに改めて気づくことができます。
エビネ公園の休園日が2006年4月1日に変更。
シーズン中は土日曜も開園する。
■開園時間 9:00〜15:00
開園日 注)雨天の場合は閉園となる。
年末年始 12月28日〜1月9日が休園
4月〜5月  日月火水金土
6月〜10月 月水金土
11月〜3月 日水金
交通   :  里から車で27分
 
 中は自然の森の中に板を渡した道が作られており、自然の森の中に咲くニオイエビネの様子が再現されている。公園内にはユズリハ、ヤマグルマ、スダジイ、オオシマツツジが見れらる。セッコクやオオバヨウラクランも着生しているので是非みておこう。入場無料。入り口でガイドと管理を兼務している方が何人かいらしゃるので許可をもらい、一緒に行動してください。ゆっくり一つ一つの植物を見て回るには1時間くらいかかるだろう。入り口の外には駐車場やトイレがあり、エビネ公園が閉園日であっても、山に入る前に用を足すことができるのも便利だ。
オオバヨウラクラン
 このような着生ランも見ることができる。一般の植物園のように整然と植えられているわけでなく、より自然に近い状態で植物をみることができるように配慮されている。
 
ユズリハ
 御蔵島では「ゆずり」と呼んでいます。御蔵島の神主さんの家では正月に鏡餅の上に橙(だいだい)を乗せてそのうえにこのユズリの花を差して飾ります。
 新しい葉が出ると外側の古い葉が落ちて居場所を譲るところからこの名前がつきました。
 

 ニオイエビネラン
 2002年は開花が早く4月下旬には、見頃がおわったものもあったが、半数以上はまだ綺麗に咲いていた。例年ではゴールデンウィーク頃が見頃です。
森のニオイエビネランを再現
 管理人さんと一緒にコースを辿って行くと、森の中にニオイエビネが咲く様子を再現した美しい様子に出会う。

えびね公園の道
またバリアフリーのコースも作られているので、車椅子での移動もしやすいコースが出来ている。
えびね公園の道