黒崎高尾への道で見られる植物 |
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えびね公園まできたら、ついでに黒崎高尾の展望台まで歩いてみよう。エビネ公園横の標識に従って比較的なだらかな道を15分程度歩くと展望台までたどりつくだろう。
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ヤマグルマの葉
この木の皮をはがして臼で突いてこねると粘りが出てくる。これを棒の先につけてトリモチをつくり、鳥を捕まえるのに用いられてきた。 |
シマテンナンショウ(花は4月まで)
葉はウラシマソウに似ている。花もウラシマソウと形が似ているが、シマテンナンショウは緑色をしている。但しこのように茎が二股に分かれているのがシマテンナンショウ。根の部分でヘンゴダンゴを作る。根の玉の部分を煮て、熱いうちに粘り気が出るまですりつぶし、ヨモギなどを混ぜて食べる。しまではヨモギも取れる。この時期にはもう花が枯れているものが多い。 |
ユズリと御蔵島では呼んでいるユズリハ。枝の先端に色の違う葉が集まっている。島ではユズリの花ということもある。この部分は葉が三重についているという。一重目の葉が3枚、二重目が5枚、三重目が7枚ついており、島では七五三の花ともいう。御蔵島の神主さんの家では正月に鏡餅の上に橙(だいだい)を乗せてそのうえにこのユズリの花を差して飾る。新しい葉が出ると古い葉が落ちて居場所を譲るところからこの名前がついた。 |
ウラシマソウの花
葉の形はシマテンナンショウと形が似ている、シマテンナンショウは茎が二股に分かれてその間に花が咲くのに対して、このウラシマソウは茎が二つに分かれず一本で、葉も一枚である。花から蔓が延びているが、これが釣り人が竿をたれている様子に似ているところから、ウラシマ太郎が釣りをしていると昔の人は考え名前がつけられたという。黒崎高尾への道でも見れるが、エビネ公園でも見られる。シマテンナンショウの花が終わり始めると咲き始める。 |