そうめんを川上からすこしずつ流して、
 川下で箸ですくって喰うだぞ。
 夏のボロ沢の水はお前、冷たくて水は清水だ。
 何より贅沢な食いもんだぞ。

うめえか

 うめえにきまってるでねぇか。

                     有吉佐和子 小説「海暗」より


御蔵島特産の明日葉を練りこんだ
「お常の流しそうめん」 \380-

 ボロ沢は赤い橋が目印。里から歩いて60分。三宝橋を通って鉄砲場を通り過ぎひたすら進むとやがてたどり着く。写真は2018年8月13日のボロ沢橋。道路が濡れているのは雨が降ったわけではなく、崖から冷たい清水が湧き出て道路にまで流れ出しているからだ。真夏でもここだけはひんやりと冷たく心地よい。小説海暗でオオヨン婆が歩いた道だ。ここまでくればエビネ公園まではあと20分程度だ。




流しそうめんと合わせて買いたい御蔵の源水。良く冷やした源水に「お常のながしそうめん」を泳がせて食べればまさに御蔵の味だ。



御蔵島の島桑細工
2018年8月17日更新