ステレオ写真を撮ろう(花火編)
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デジタルカメラで花火の立体写真を撮る |
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某掲示板の書き込みを見て、花火のステレオ写真を撮ってみようと思い立ちました。 以前からステレオ化して遊ぶことはしていましたが、 三脚も使わず「撮る」−>「体ごとちょっとずれる」−>「撮る」 といった適当な撮り方をして、きちんとした機材もノウハウもありません。 こういった感じの撮り方しかしたことが無いので、花火のように条件がシビアになると、 とたんに技術の無さが露呈します。 ということで、こうすれば「花火のステレオ写真が撮れます」という紹介ページではなく、 「こんな風に撮ったので失敗しました」というページです。 結論からいってしまうと、「何とかなるが後加工が大変!しかも立体感は今ひとつ」です。 |
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・撮影機材
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左右同一機種を使うべきなんでしょうが、無いので右目用にC-3030Z、左目用にC-2100UZを使いました。
相手が花火なので当然スローシャッター。 手持ちでは無理(当たり前?)なので当然三脚を使います。 |
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三脚をもう一台購入するという手もあったんですが、
レリーズを持っていないのでシャッターは手押しになり、2台の距離が取れるというメリットが生かせない。
で、写真のようなプレートを購入しました。
これなら一度セットしてしまえば、方向を変える時は2台一緒に変えられます。 |
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購入品 ・エツミ フリーツインプレートDX(長さ280mm) 1,750円で購入 ・エツミ ブラケット用止めネジ(直径:35mm、ネジ高11mm) ・エツミ 止めネジ(短)(ネジ高7.5mm) |
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準備期間が無く、撮影当日に現場に行く道すがら購入しました。 銀鉛カメラの経験も無く、デジカメ本体以外には三脚くらいしか買ったことが無いので、 こういったアクセサリー類を買うのは初めて。 プレートにはネジが2個付いていたので、これはカメラを取り付けるのに使用するのは判るものの、 プレートそのものをどうやって三脚に付けるのかが判らない。 | ||||
三脚から出ているネジの長さとプレートの厚みを見て、「ネジがプレートの上まで出てこない」と判断。 で、ネジ高の長めのブラケット用止めネジを買い、 当然プレートの上に出てきたそのネジを締める為のネジが必要と思って止めネジ(短)を買いました。 つまり、「三脚のネジ」−「ブラケット用止めネジ」−「プレート」−「止めネジ」です。 で、現場へいって取り付けたらネジが長すぎて1mmほど隙間ができる。 「?」 しかたがないので、ネジが入っていた袋の厚紙を間に挟んで固定しました。 ※このページ作っていて気が付いたんですが、プレート中央の穴にネジが切ってある。 撮影当日は、パッと見で小さい方の穴には入るわけないと思い込み、 大きな穴に通して上からネジで締めようとしていたわけです。 が、三脚のネジを小さい穴の方にねじ込んでいけば入ることに気が付きました。 しかも、それだけでガッチリ固定できてる。 何のことァーない。厚紙はおろか、購入したネジ2つは不要だったのネ。 |
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・撮影現場で
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まだ明るいうちにカメラの取り付けて2台の向きを揃えます。
2台ともズームを最大にして、遠くのクレーンの先端が中央に来るようにして合わせました。
この時にピントも合わせておきます。当然MF。
花火までの距離からするとやや近いですが、相手が相手なので多少のピンぼけは気にならないハズです。 |
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ついでに両機の画角を合わせておけば良いのでしょうが、
花火の大きさは色々なのでズームしたり引いたりしたくなるに決まってます。 幸い3030Zは300万画素。2100UZに比べて余裕があるので、 3030Zの方はやや広めで撮って、後からトリミング&縮小で何とかする事にします。 後は花火が打ち上がるのをまって、2台のカメラのシャッターを同時に切るだけです。 |
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・撮影後
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上の2枚はそれぞれを横300ドットに縮小した画像です。
交差法で見る為に右目用の3030Zの画像を左側に、左目用の2100UZの画像を右側に配置しています。 縮小した画像でも判りますが、右側の画像が若干時計回り方向に角度が付いてしまっています。 初めはカメラの重みとシャッターを押す指の力で、プレートの両端が押し下げられたせいと思っていましたが、 よく考えれば左右逆に配置しているので、プレートが逆ハの字型にしなった事になります。 そんな事ってあるんだろうか… 三脚への取り付け方を間違えていたせいか? |
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上の2枚を加工して左の様な画像を作ります。
(1)右の画像を回転して余白を除いてトリミング。 (2)右の画像を左の画像へ別レイヤとしてかぶせて50%の透過にして水平をチェック。 合わなければ再び(1)へ。 (3)出来るだけ遠くにある2つの光源の間隔を左右の画像で測り、比率計算して左の画像を縮小。 (4)別レイヤとしてコピーした画像のサイズに合わせて左の元画像をトリミング。 (5)ここまでくれば、後は通常の加工です。 |
・まとめ | |||
急遽思いつきでやってみた花火のステレオ写真化ですが、総括すると。。。 |
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1.左右の機種が違っても、まあ、何とかなる
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レンズの明るさや色味が違っても、立体視した時に輝いた感じで見えるので、
かえって雰囲気が出て良いです。 シャッタータイムラグに関しては、絞り、SS、フォーカス共にマニュアルモードで固定していた為か、 さほどずれず、タイミングズレでボツにしたのは1/4位です(求める精度にもよるでしょうが)。 もともとシャッターが手押しで厳密にシンクロしていないので、 この位のボツ率なら許容範囲と思います。 |
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2.後加工がとっても大変 | |||
画角が違う。縮尺(画素数)が違う。水平が取れていない。はっきり言って三重苦です。
しかも、ノイズの出方が左右で違うし。(まあ、消せばいいんですが)
私は加工にPhotoshop LEを使用しましたが、加工ソフトに以下の機能は必須と思います。 ・レイヤ機能 ・0.01度単位で指定できる回転機能(ちなみに今回は、0.86度〜0.93度くらいでした) ・0.1%単位で指定できる縮小機能 水平か縮尺か、どちらか一方は封じ込めたいところです。同一機種なら縮尺は気にしなくていいんですが… また、縮小処理する上では、地上の光源(花火より十分遠い物)が写り込んでいないとお手上げです。 花火単体のアップはNG。何故かというと、十分に立体視できる状態で撮れている対象物なら、 そもそもそれぞれの2点間の距離は同一距離で写っていないはずですから… 初めにセッティングする際に、厳密に2機種の画角合わせをするという手もあります。 ただし、途中のズーミング等は御法度になりますが。 え?そんな事言っても周辺部の歪みが違うだろって? 大丈夫でしょう。周辺部はきっと真っ暗です。 |
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3.立体感は今ひとつ | |||
今ひとつというより、苦労の割にはさっぱりです。
花火までの距離に対して、カメラ間の距離が絶対的に足りません。
今回はカメラの距離は20cm程度ですが、同条件で撮るなら50cm以上は欲しいと思いました。
と言っても、3脚2台では後加工がさらに大変になるのは目に見えているので、それ専用の台座を製作するか、
後は極力花火に近い場所での撮影しか無いでしょう。 未検証ですが。。。 もしかしたら、ズームすると距離が縮まるのかもしれない。。。 |