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骨髄バンクに登録したのが8年前。新聞記事を見て 私にも出来るかな・・・と思ったのがきっかけ。 何百人〜何万人にひとりの確率で、 もし患者さんとマッチしたら それこそ『血を分けたきょうだいになれる!』 この事が、すっごーく魅力的に感じたのね。 その方と私に、 全く同じ血液が流れる事になるんだもん! バンクから、「ドナーに決定しました!」って 通知を受けた時は、メチャクチャ嬉しくって、 宝くじにあたったみたい! 確かに、確率は宝くじなみだよね。 4年前の出来事です。 |
なびちゃんの健康診断。 血液検査で、ちょっぴりだけ貧血が。えっ!ボツ? 12・0ないといけない基準が、11・8。 でも、鉄分のクスリを飲んで、無事にクリア。 ふう、よかった。少しでもいい状態でいたい。 鉄分の多い食べ物を、毎日ムシャムシャ。 先生が、お肉や魚の鉄分は、 体に吸収されやすいんだよ、って。 鉄分強化・溶かしてすぐ飲める 授乳期ママの「ママミルク」も飲んだ。 味はイマイチ。 |
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私と患者さん、体は2人のもの! 相手の命、預かってるんだもんね。 でも、ごく普通の生活でOK。 お酒もタバコも、何でも大丈夫。 お酒は、コップ一杯で幸せの、安上がりなのだ。 もともとタバコは吸わない。 |
近所の仲良しさんが、 また、私の事を、幼稚園のママ達に話してくれたり |
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コーディネーターさん。私のなんでもお世話係。 とっても気さくな方で、 いきなり打ち解けて 盛上がって?しまった! バンク、お医者さん、ドナーの日程を調整して 橋渡しの役目をしてくれる。 彼女は、この時、一度に9人のドナーの コーディネートをやっていたのだ! パワフル〜〜〜! |
大ボケをかましたーー! 採血のとき、ぎゅっと手を握るでしょ? で、ちくっとやってから 、 グーっと、血を採って はい、手を開いて・・・で 反対側の手のひら開いて、どーすんのっ! 看護婦さんに、思いっきり笑われたぞー。 |
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健康診断は、いろいろ、徹底的!! ドナーはお金を払う事がない。 みんな負担してもらえる。病院までの交通費も出た。 その代わり、お金は出ない。休日保証などはなし。 あくまで、ボランティアだもんね。 ←「肺機能検査」してるところ。 ちゃんと麻酔が効くかの検査らしい。 すーすーはくはくを、何度もやらされ、うまく行かなくって 「マジメにやって下さいっ」やってるよ〜〜〜! その他に、心電図、レントゲン、もう一度採血。 |
私からも、手紙を送ってもらったよ。 |
No 8−17 |
No 9−17 |
手術の間、貧血にならないように |
いよいよ、入院。予定では3泊4日。 病院は家から電車で3時間。ちょっと遠かったな・・・ 仕事先の方々も、この日をずらして予定を組んでくれたり お世話になって、感謝! 看護婦さんが、入院、手術の事などの説明をしてくれる。 またまた大ボケ! 「T字帯を売店で買って来て下さい」(手術中に付ける) それってどんなやつなんですか?って聞いたら 「おふんどしみたいなものです・・・」って・・・(^_^ |
No 10−17 |
No 11−17 |
明日の手術の事が気になって |
朝だ!8時、朝食の時間。 なびちゃんに朝ごはんはない。そのかわり・・・ 看護婦さんが持って来たのは、巨大な浣腸器だった〜〜! 相部屋の皆さん、どーも失礼っ。 お腹の中をバッチリきれいにしとかなくちゃいけないんで。 ああ、はずかしーーー。 さあ、準備OK!ストレッチャーがやって来た。 んじゃ、行って決ますねー。 |
No 12−17 |
No 13−17 |
生まれて初めての手術室。 銀色に光る機械類がたくさん並んでいる。 広くて大きく、暖かい。まるで厨房のようだ。 音楽が流れている・・・♪マライア・キャリーだ! ブラック・ジャックのような手術室を イメージしていた(?)ので、正直びっくり! 手術台に移され、ヘアキャップを付けられる。 (もっと観察したかったけど、この間ほんの数分・・・) 口に黒いゴムのついたマスクが付けられた。 はい、眠たくなりますよ・・・で、 天井の模様が、ぐにゃっとゆがんだ、と思ったら・・・ あとは全く覚えていない。ほんの一瞬で意識がなくなった。 |
No 14−17 |
看護婦さんの「終わりましたよ」の声で目がさめた。 病室のベッドの上だった。 「あー、終わったんだ!」我にかえってホッと一安心。 手術中にのどに管が入っていたので、 風邪を引いた時のようにのどの奥がヒリヒリ痛い。 ちょっぴり汗もかいたようだ。 |
尿道カテーテルが刺さっていて、トイレに行きたいような、行きたくないような 少し痛みもあってヘンな感じ。これは気分悪かった・・・ 骨髄をとった腰の後ろは・・・?麻酔で寝ている間に、腰骨に針を刺して 中のゼリー状の「骨髄液」を抜くのだ。800cc取ったそうだ。 でも今は、ホカロンを当てて低温やけどになっちゃった様な、じんわりした鈍痛だ。 えーーっ、こんなもの?もっとズッキンズッキン痛いかと思ってたのに、拍子抜け! 腰も包帯でぐるぐる巻きにされているかと思ったら、 5cm四方のばんそうこうが、2ケ所ペタンと貼ってあるだけじゃん。 痛みも時間ごとにどんどん範囲が小さくなっていく。 |
No 15−17 |
夕食は5分粥だ。おいしかった。 「あ、これ、食べないんですか〜?下さい!」 お隣さんのフルーツまで奪って食べていた。 お腹空いてたんだもん。 食後にカテーテルを抜いてもらう。 その瞬間、ズッキンと痛かったのなんの!! この時が一番、ドナーになって 辛くて大変だった事だった!! 抜かれたら、歩けるようになったので楽だった。 点滴の袋ぶら下げて、地下の売店に遊びに行っちゃった。 |
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No 16−17 |
家まで車で3時間、さすがにシートに深く寄り掛かると ちょっと腰が痛かったけど、大した事はない。 家に着いてから、荷物を置いて、ファミレスへ直行!スパゲッティとピザを平らげ、 もー一件行こう!とカラオケへ。 チューブを2時間歌いまくった♪ 昨日全身麻酔で手術受けたって言うのにね!! |
No 17−17 |
腰のうしろ、ジーパンのポケットの上のあたりに 5ミリくらいの傷跡が2ケ所。(数カ月で消えちゃった) 傷跡の周りの鈍痛は、次の日にはほとんどなくなっちゃった。 自転車でお買いものに行けたし、 まったく普通通りの生活が戻った。 あっけなく?終わってしまったというのが、正直なところ。 こんなに元気に提供する事が出来たんだから きっと今頃、私の骨髄は、相手の患者さんの体の中で 元気な血液を作り始めているんじゃないかな? 改めて、こんないい体験をさせてくれた患者さん、 私の新しい弟クンに感謝!感謝!どうもありがとう!! |