このページの イラストは全て
NAVIちゃん作です。
画質を落としての掲載で、申し訳ないです。

お友達のNAVIちゃんが、サイトをお休みにすることになり
NAVIちゃんの貴重な体験をつづった、骨髄バンクドナー体験記を
少しでも 多くの方達に知っていただくには、こうして
幸運にもNAVIちゃんと知り合えた私たちが、引き継いでお知らせするのが
良いのではないかと思い立ち、NAVIちゃんの許可を頂き私のサイトでも
紹介させていただいてます。 17ヶのわかりやすい、お話のページです。
どうぞ覗いてみて下さい。
NAVIちゃんは、東へ西へ・北へ南へと窮屈なスーツを着て、後援会に力を入れています。

※ このコーナーをお預かりしたのは、2001.9.1です。


★2回目のドナーに決定したとの事です。NAVIちゃん おめでとう。(∩.∩)

 
追記
ドナー提供にあたってのリスクも掲載して頂きたいと、助言を頂きました。
このコーナーにつきましては、「NAVIちゃんの体験記」ですので、
手を加えることなくこのまま、お知らせしていきます。
ですが、確かに「役に立った」という「喜びの感情」を得るメリット以外にはメリットはなく
それに比べてリスクは、数を数えればそれ以上に存在するのかもしれませんね。
リスクについては、曖昧な事を素人の私が、調べてページ上で、お知らせするのは
間違っていると判断いたしました。 どうぞご理解下さいますようお願いいたします。
このコーナーを目にして頂き「骨髄バンク」の存在を知って頂きたく思います
 このページの 画像、文章は NAVIちゃん の許可無くして 使用しないで下さい。 管理人 ゆうこ

*NAVIちゃんドナーになる* 骨髄バンクドナー体験記

No 1−17
 
 骨髄バンクに登録したのが8年前。新聞記事を見て
 私にも出来るかな・・・と思ったのがきっかけ。
 何百人〜何万人にひとりの確率で、
 もし患者さんとマッチしたら
 それこそ『血を分けたきょうだいになれる!』
 この事が、すっごーく魅力的に感じたのね。
 その方と私に、
 全く同じ血液が流れる事になるんだもん!
 バンクから、「ドナーに決定しました!」って
 通知を受けた時は、メチャクチャ嬉しくって、
 宝くじにあたったみたい!
 確かに、確率は宝くじなみだよね。
 4年前の出来事です。



 
 なびちゃんの健康診断。
 血液検査で、ちょっぴりだけ貧血が。えっ!ボツ?
 12・0ないといけない基準が、11・8。
 でも、鉄分のクスリを飲んで、無事にクリア。
 ふう、よかった。少しでもいい状態でいたい。
 鉄分の多い食べ物を、毎日ムシャムシャ。
 先生が、お肉や魚の鉄分は、
 体に吸収されやすいんだよ、って。
 鉄分強化・溶かしてすぐ飲める   
 授乳期ママの「ママミルク」も飲んだ。
 味はイマイチ。
            
No 2−17


No 3−17

 
 私と患者さん、体は2人のもの!
 相手の命、預かってるんだもんね。
 でも、ごく普通の生活でOK。
 お酒もタバコも、何でも大丈夫。   
 お酒は、コップ一杯で幸せの、安上がりなのだ。
 もともとタバコは吸わない。



 近所の仲良しさんが、 
 「私は、血圧の薬飲んでて
 登録出来ないけど、協力するわよ!」って
 駅まで車で送ってくれた。
 こういうのって、すごーく嬉しいよっ!

 また、私の事を、幼稚園のママ達に話してくれたり
 さり気なく、広めてくれた。ありがとねーー。

No 4−17


No 5−17
 コーディネーターさん。私のなんでもお世話係。
 とっても気さくな方で、
 いきなり打ち解けて 盛上がって?しまった!
 バンク、お医者さん、ドナーの日程を調整して
 橋渡しの役目をしてくれる。
 彼女は、この時、一度に9人のドナーの
 コーディネートをやっていたのだ! パワフル〜〜〜!


 大ボケをかましたーー! 

 採血のとき、ぎゅっと手を握るでしょ?
 で、ちくっとやってから 、   
 グーっと、血を採って はい、手を開いて・・・で 
 反対側の手のひら開いて、どーすんのっ!
 看護婦さんに、思いっきり笑われたぞー。
No 6−17


No 7−17
 
 健康診断は、いろいろ、徹底的!!
 ドナーはお金を払う事がない。
 みんな負担してもらえる。病院までの交通費も出た。
 その代わり、お金は出ない。休日保証などはなし。
 あくまで、ボランティアだもんね。

 ←「肺機能検査」してるところ。
 ちゃんと麻酔が効くかの検査らしい。
 すーすーはくはくを、何度もやらされ、うまく行かなくって
 「マジメにやって下さいっ」やってるよ〜〜〜!
 その他に、心電図、レントゲン、もう一度採血。



 
 お互いに一度だけ、匿名でなら、バンクを通じて、
 手紙を交換する事ができるよ!
 私は、相手の患者さんのお母さんから、
 あったかい手紙を受け取る事が出来たの!!
 患者さんは、中学2年の男の子。
 つまり、私には、新しい弟ができると言うわけ!
 コーディネーターさんと、
 わあわあ言いながら、喜んじゃった〜〜♪

 私からも、手紙を送ってもらったよ。
 「こちらこそありがとう!いっしょにがんばろうね」ってね。

No 8−17


No 9−17

 
 手術は全身麻酔で、腰の骨の後ろ側に注射器を刺して
 骨の中の骨髄液を抜き取る。ジーパンのポケットのあたりね。
 この、元気な骨髄液を、患者さんの体に入れてあげると
 患者さんは、また新しく元気な血液を作る事が
 出来るようになるんだよ!  人間のからだって、不思議・・・

 手術の間、貧血にならないように
 自分の血を2回に分けて採っておいて、
 あとで輸血をして、体に戻すんだよ。
 「自己血採血」血を貯金しておくようなものだネ。
 600cc、採っておきました。



 
 いよいよ、入院。予定では3泊4日。
 病院は家から電車で3時間。ちょっと遠かったな・・・
 仕事先の方々も、この日をずらして予定を組んでくれたり 
 お世話になって、感謝!

 看護婦さんが、入院、手術の事などの説明をしてくれる。 
 またまた大ボケ!
 「T字帯を売店で買って来て下さい」(手術中に付ける)  
 それってどんなやつなんですか?って聞いたら
 「おふんどしみたいなものです・・・」って・・・(^_^

No 10−17


No 11−17

 
夕ごはんのあと、明日の麻酔のための注射を打たれる
。  
 「夜の12時以降は、水を飲まないでください」の 
 札が置かれた。
 今頃、私の相手の弟くん、
 お手紙を書いて下さったお母さんも
 どんな気持ちで待っていてくれるのかなあ・・・

 明日の手術の事が気になって
 眠れなくなっちゃうかな・・・と思ったけど、
 そのうち、くーかー眠ってしまった。



 朝だ!8時、朝食の時間。
 なびちゃんに朝ごはんはない。そのかわり・・・
 看護婦さんが持って来たのは、巨大な浣腸器だった〜〜!   
 相部屋の皆さん、どーも失礼っ。
 お腹の中をバッチリきれいにしとかなくちゃいけないんで。
 ああ、はずかしーーー。

 さあ、準備OK!ストレッチャーがやって来た。
 んじゃ、行って決ますねー。
No 12−17


No 13−17

 生まれて初めての手術室。
 銀色に光る機械類がたくさん並んでいる。
 広くて大きく、暖かい。まるで厨房のようだ。
 音楽が流れている・・・♪マライア・キャリーだ!
 ブラック・ジャックのような手術室を
 イメージしていた(?)ので、正直びっくり!
 手術台に移され、ヘアキャップを付けられる。
 (もっと観察したかったけど、この間ほんの数分・・・)
 口に黒いゴムのついたマスクが付けられた。
 はい、眠たくなりますよ・・・で、
 天井の模様が、ぐにゃっとゆがんだ、と思ったら・・・
 あとは全く覚えていない。ほんの一瞬で意識がなくなった。



No 14−17

 看護婦さんの「終わりましたよ」の声で目がさめた。
 病室のベッドの上だった。
 「あー、終わったんだ!」我にかえってホッと一安心。
 手術中にのどに管が入っていたので、
 風邪を引いた時のようにのどの奥がヒリヒリ痛い。
 ちょっぴり汗もかいたようだ。


 尿道カテーテルが刺さっていて、トイレに行きたいような、行きたくないような
 少し痛みもあってヘンな感じ。これは気分悪かった・・・
 骨髄をとった腰の後ろは・・・?麻酔で寝ている間に、腰骨に針を刺して
 中のゼリー状の「骨髄液」を抜くのだ。800cc取ったそうだ。
 でも今は、ホカロンを当てて低温やけどになっちゃった様な、じんわりした鈍痛だ。
 えーーっ、こんなもの?もっとズッキンズッキン痛いかと思ってたのに、拍子抜け!
 腰も包帯でぐるぐる巻きにされているかと思ったら、
 5cm四方のばんそうこうが、2ケ所ペタンと貼ってあるだけじゃん。
 痛みも時間ごとにどんどん範囲が小さくなっていく。 
  


No 15−17

 夕食は5分粥だ。おいしかった。
 「あ、これ、食べないんですか〜?下さい!」
 お隣さんのフルーツまで奪って食べていた。
 お腹空いてたんだもん。

 食後にカテーテルを抜いてもらう。
 その瞬間、ズッキンと痛かったのなんの!!
 この時が一番、ドナーになって
 辛くて大変だった事だった!!
 抜かれたら、歩けるようになったので楽だった。
 点滴の袋ぶら下げて、地下の売店に遊びに行っちゃった。




 次の日、調子がいいので、明日退院の予定なんだけど
 「今日帰ってもいいですか?」って聞いてみた。
 血液検査の結果、なんと早々と退院OKが出てしまった!!


 患者さんにも、これで一日分の入院費の負担が
 軽くなるものね!
 ドナーにはお金は一切かからない。みんな負担してもらえる。
 その代わり休業保証などはない。ボランティアだもんね。

No 16−17
 家まで車で3時間、さすがにシートに深く寄り掛かると
 ちょっと腰が痛かったけど、大した事はない。
 家に着いてから、荷物を置いて、ファミレスへ直行!スパゲッティとピザを平らげ、
 もー一件行こう!とカラオケへ。 チューブを2時間歌いまくった♪
 昨日全身麻酔で手術受けたって言うのにね!!



No 17−17
 
腰のうしろ、ジーパンのポケットの上のあたりに
 5ミリくらいの傷跡が2ケ所。(数カ月で消えちゃった)
 傷跡の周りの鈍痛は、次の日にはほとんどなくなっちゃった。
 自転車でお買いものに行けたし、
 まったく普通通りの生活が戻った。
 あっけなく?終わってしまったというのが、正直なところ。
 こんなに元気に提供する事が出来たんだから
 きっと今頃、私の骨髄は、相手の患者さんの体の中で
 元気な血液を作り始めているんじゃないかな?
 改めて、こんないい体験をさせてくれた患者さん、
 私の新しい弟クンに感謝!感謝!どうもありがとう!!