『茶色の朝』という本を知っていますか?
『茶色の朝』という本を読んだことがありますか? とても短い、薄い本で文章を読み慣れた人なら30分ほどあれば読めてしまう本です。 ですが、その短い物語の中に現在を生きる私達にとてもとても重いメッセージを含んでいる本なのです。 私達は今、ゲームやったり好きな本やテレビをみたり、友達としゃべったり、面倒な事や嫌なこともあるけれどまずまず「平和な日常」を送っていると思います。 その「平和な日常」が今どんな状況の上になりたっているのか、それを痛烈に感じさせてくれるのがこの本です。 私は呑気に自作のヘボ小説なんか書いていられる「私の日常」を守りたいから、『茶色の朝』をたくさんの方に読んでもらえるようにこのメッセージページを作りました。 別に構える必要はないので、本屋でふとこのメッセージを思い出したなら『茶色の朝』を探してください。 そしてもし読んでいただけたなら、新聞やニュースを見ながら『茶色の朝』の事を思い出してください。 私達の「平和な日常」、そして私自身の「私の日常」は半永久的に続く物ではなく「守らなくてはいけない物」だと思うから、私はまず守るために『茶色の朝』をお勧めします。 |
『茶色の朝』 物語:フランク・パヴロフ 絵:ヴィンセント・ギャロ メッセージ:高橋哲哉 訳:藤元一勇 大月書店 |
<追記> 「知ること」が脅かされる事は、「表現すること」が脅かされることにもつながります。 国家を護るための秘密を定める法案は、どんなに安心させるような言葉で飾ったところで、この『茶色の朝』を招く引き金にしかなりません。 今ならまだ、自由に政治に関する発言ができますが数年後このままかどうか、私は真剣に危惧しています。 たった一人が投票をしても、あるいは、たった一人がデモに加わっても何も世の中は変わらないと思う気持ちはわかります。 けれど私は、望まぬ未来が来てしまった時に「あの時、ああしていればよかった」と思うことが何より怖い。 納得していなかったのに、よくわかっていなかったのに勝手に世の中が動いて行ってしまう事はままありますが、それでも自分は転換点になる時に何かをしたと思いたい。 もちろん、デモに参加するのはちょっと・・・というのもあると思います。 でも今はネットという手段もありますから、SNSやツイッターなどでちょっと呟いてみたり、誰か活動している人をフォローしたり、それだけでも十分、行動したことになると思います。 そしてこの『茶色の朝』の主人公のように考えることを諦めないでください。 思うようにならないことを考えるのは苦しいけれど、私もずっと考え続けます。 そうして、この本を読む(もしくは読んだ)事で危機感を抱いた方や「守る」活動に興味を抱いた方は WORLD PEACE NOWへ足を運んでみてください。 たくさんの活動が紹介されています。 |