「薄桜鬼」について

<基本事項>
発売元:オトメイト
ジャンル:恋愛シュミレーション
ハード:PS2


オトメイト発の幕末新選組関係ゲームが出る!と、最初聞いた時には正直言って「え〜?」と思いました。
なんせその前に『プティ・フール』でD3の喫茶シリーズと被った後だっただけに、今度は『恋華』と被るのか?と思ったんですよね。
ただ知ったのが確か『電撃プレイステーション』の『Girls Stayl』だったと思うんですけど、まず最初に見たのが確か土方さんのイラストで、それがめちゃくちゃ綺麗だったんです。
だがしかし、その記事をよく読んでみると、「吸血鬼と新選組」というキーワードが。
吸血鬼と新選組!?思いっきり合わないけど!?( ̄□ ̄;)Σ!!
・・・・というわけで、続々と続報の出る雑誌をめくりながら最後まで、買うか買うまいかものすご〜く迷いました。
結局、買ったのは発売から半月ほどたってのことでした。
でも全体的には私の予想していたよりずっと良かったです。
特にOPでやられましたね〜。
オトメイトさんは相変わらずOPはすごく作るのが上手です。


<ストーリー>
時は幕末。
佐幕、勤皇入り乱れて混乱の様相を呈する世の中で、江戸から消息を絶った父親を捜して上京してきた主人公・千鶴は京で頼ろうとしていた人の不在に途方にくれていた。
道中の安全を考えて男装してきたとはいうものの、日が暮れれば・・・・と思っていた矢先、案の定事件に巻き込まれてしまったのだが、千鶴がそこで見たものは人を斬り殺し血を啜る「化け物」と、それを一刀の元に切り捨てた新選組隊士の姿だった。
偶然とはいえ、その場面を見てしまった千鶴は新選組に連れて行かれ、そこで思わぬ父の行方の手がかりと協力者(?)を得ることになるのだが、新選組には隠された秘密があるようで・・・・。


という、感じのお話。
ちなみに、攻略対象の隊士は最初は吸血鬼じゃありません。
この辺(↑)の言い回しで察してほしいんですが、ま、ストーリーは進むと色々と・・・となっていく感じ。
プロモーションとストーリーの感じからおわかりかと思いますが、オトメイトさんはオトメイトさんでもダーク方面のオトメイト作品ですね。
さすがにダーク方面は得手でいらっしゃって、全体のちょっと重苦しい暗い感じは見事でした。
もう、血飛沫は飛ぶ、悲鳴は上がる、とそっちの場面の見応えがすごかったです(^^;)


<システム>
会話選択のシミュレーション式。
二股は途中までは可能だと思いますが、二股かけてるとイベントをきちんと起こしきれないような気がするので最初からターゲットは決めておくことをお勧めします。
時々選択失敗すると死にます(^^;)
EDはグッドEDとバッドEDとあるようです。
沖田だけもしかしたらバッドEDでスチルがある、かも?
あ、私は怖くてやってないんですけど、この沖田のバッドEDはすごいらしいです。
攻略対象は全部で6人。
新選組隊士の土方、沖田、斎藤、原田、藤堂と、敵(?)の風間千景の6人です。
・・・・返す返すもなぜ永倉さんが攻略対象に入っていないのかが・・・ブツブツ・・・・。
なんか永倉さんも最初は攻略対象だったらしいんですけど、諸事情で削られたんだとか。
うう、残念すぎる(><)
一週はファーストプレイで6時間ぐらい、それ以降は三分の二ぐらいスキップがきくので3時間ぐらいでしょうか。


さて以下はネタバレありのキャラクター別トークに行きます。
リンクはってありますのでキャラごとにジャンプも可。
スクロールすれば上から全部見られます。


  雪村千鶴(主人公)  土方歳三  沖田総司  斎藤一  原田左之助  藤堂平助

  風間千景  その他脇役メンバー  








































 








<雪村千鶴(主人公)>
主人公の千鶴ちゃんの第一印象は「飾り気がない」でした(^^;)
まあ、男装主人公ちゃんですからそんなに可愛いって感じにできないのは当たり前なんですが。
あ、でも可愛いなとは思いましたよ。
なので終章以外で娘姿が出なかったのがちょっと残念だったかなあ。
南雲薫があれだけ綺麗系だったんですから、着飾らせたら可愛かっただろうに。
性格もわりと可愛いですよね。子犬みたいで沖田がからかいたくなるのはよく分かりました。
ストーリー後半になると菩薩系になりますけど。
なんかこう、何でも受け入れてあげるっていう肝の据わった感じというか。
実際の戦闘では役には立たない分、他の所でうちひしがれていく大切な人を一生懸命支えようとするあたりは非常に健気でした。
贅沢を言わせていただければ、もう少し新選組の千鶴ちゃんを護る理由を筋の通ったものにしてあげておいてほしかったかな。
護られる系統の主人公ちゃんだけに、護られる理由がいまいち弱かった気がします。























 










<土方歳三>
ボイスが三木さんだったことに超ビックリでした(^^;)
土方さんだよ!?と最初思ったんですが、実際聞いてみたら土方の柔軟な鋭さがよく出てましたよね。
まさに多摩のバラガキから新選組の副長になった、という感じがよくわかる。
つか、若いですよね、この人のキャラデザ(笑)
あと「女たらし」なエピソードが思ったより少なかったかな。
君菊さんに関しては千鶴ちゃんが嫉妬するヒマもなかったですしね。
まあ、ぶっちゃけストーリー的にそんなのんびりしているヒマがなかったって感じではありますが。
だって前半の京時代が高札事件ぐらいまではさっぱり恋愛色もなければ接触も少ないという状態。
でそこから鳥羽伏見〜江戸〜会津ぐらいまでは一気に行きますよね。
ああ、でもあの鳥羽伏見は泣けました。
もう、もう、もう!
源さ〜〜〜ん(T T)<・・・あれ(^^;)
いや、だってあのシーンの前で千鶴ちゃんと話す源さんの穏やかさと、千景ちゃんには全く歯が立たないのに向かっていく源さんの格好よさったらないですよ。
変な話ですが、土方ルートで一番泣けたのはあそこでした(^^;)

でも基本的に土方ルートって後半にウエイトがかかってますよね。
他の隊士と違って函館まで転戦するし、江戸以降のエピソードもたっぷりあるからシナリオ担当さんは悩みどころなんでしょうけれど。
そして出ないだろうな〜、とは思ったけどやっぱりでなくてがっかりだった宮古湾。
まあね。ぶっちゃけ薄桜鬼においては出る意味ないしね(- -;)
ああ、そう!あと衝撃だったのは大鳥!!
大鳥VS土方は蝦夷地政府軍ネタとしては有名ですけど、まさかあんな風に出てくるとは思いませんでしたよ〜。
つか、仙台で土方さんに置いて行かれて落ち込んでいる千鶴ちゃんに大鳥が話しかけた時にはどうなるかと思いましたけど、普通に心優しいお節介だった事にビックリ。
つか、薄桜鬼の大鳥さんと土方さんは仲良しですよね?
・・・いや、ごめんなさい。実は土方ルートの後半は土方×千鶴のストーリーそっちのけでその辺のからみにぎゃあぎゃあ騒いでました。
だってねえ、土方×千鶴は土方さんさえ腹をくくってしまえば儚くも幸せそうでしたしね?

あ〜、でもプチ暴言かもしれないんですけど・・・・千景ちゃんと戦った後、土方さんが生き残らなくても良かったような気もします。
あれだけ「桜」と「散る」という美しい演出があったのでEDロールを見ながら「アフターストーリーが土方さんが死んだ後の話でも驚かないな〜」と思ったんですよね。
まあ、実際に一人函館に残された千鶴ちゃんのエピソードだったりしたら泣いたでしょうけど(^^;)
























 










<沖田総司>
Sでしたね〜、見事に(笑)
早速暴言を吐いてますが、色々ある沖田総司像の中では結構好きな方ですね、薄桜鬼の沖田は。
もともとキャラデザ見た時点でかなり興味津々だったんですけど、ボイスが森久保さんだと聞いて更に期待大。
そんな状態でプレイを初めて・・・・序章の段階で早速千鶴ちゃんが弄られているのに笑いました。
いやあ、もうかなり早々に「なんだこの質悪い男!?」と思いましたからね(^^;)
複雑そうでいて単純で、単純そうでいて複雑、というキャラクターだった気がします。
んで、千鶴ちゃんがいちいち「え?え?えええ?」と振り回されている感じ。
そのおろおろしているのが見ていて面白くて更に沖田がちょっかいを出す・・・・悪循環(笑)
ことあるごとに「俺は殺しちゃっても構わないと思うんだけどね?」と言っていたのが、江戸に帰ってくるあたりから風向きが変わりはじめるのがよかったです。
沖田×千鶴の恋愛ってあのあたりからが本番かな、と。

あと沖田ルートで最大の見所はやっぱ南雲薫ですよね!(え?私だけ?)
つか、あの子の曲がりっぷりはすごい(^^;)
確かに成長過程を考えると曲がったのも納得いくし、きっと辛かったり悲しかったりすることがたくさんあったのだろう。
だからものすごく同情するんですが、その反面千鶴ちゃんと同じDNAとは思えない程の曲がりぶりにびっくりでしたよ。
最後とか結構泣けるんですけどね〜。
なんだかんだ言って結局千鶴ちゃんに手を伸ばしているあたりが、彼の孤独さを表している気がします。
しかし沖田ルートは沖田も屈折してるし、薫も屈折してるもんだからあっちゃこっちゃで屈折してて千鶴ちゃんも大変だな〜、と心の底から思いました(笑)

ついでにものすごいドキドキしたのがクライマックス。
鋼道さんが千鶴ちゃんをかばった時はこの後絶対こいつ「ふふふ」とか怪しげな笑いを浮かべて裏切るに違いないと思ってました。
そしていつ裏切られてもいいようにものすごい心の覚悟を決めていたのに瀕死のまま良い台詞吐いて・・・死亡。
あれえ!?( ̄□ ̄;)Σ!!
え?思いませんでした?(笑)
いや、私、沖田さんをやったのが斎藤→千景の後だったので思いっきり肩すかしでした。
考えてみれば鋼道さんの出番がまともだったのって沖田ルートだけだったなあ。
(土方ルートも比較的?)
メインの二人が曲がっていただけにこれ以上複雑にはしたくなかったんでしょうね(^^;)


































<斎藤一>
薄桜鬼の購入原因の五割はこの人のせいでした(笑)
会津旅行に行って何かとにかく幕末のゲームーーー!と叫びながら電気屋に走ったものですから、まずはやっぱり斎藤さんから、と。
あと、私の大好きなサイトさんで斎千で薄桜鬼ページを作っていらっしゃったので、それは見なくちゃと。
というわけで、右も左も分からないままとにかく会話で斎藤さんが出てくるやつ、斎藤さんが出てくるやつ、と選んで行った結果、真っ直ぐにEDまで突っ走りました。

しかし「斎藤一」というとどうしても伝説(?)の恋華の斎藤一さんと比較してしまうんですが、薄桜鬼の斎藤さんは恋華の斎藤さんと違って千鶴ちゃんに惚れ込んだのは遅そうな感じでしたね(恋華の斎藤さんは入隊直後ぐらいから鈴花ちゃんが好きだと私は信じているので・笑)
羅刹化したのも千鶴ちゃんの為というより、信念とかプライドとか色んなものが絡んでいそうな感じだったし。
ただ天満屋事件くらいから仄かに意識はしてる、けどハッキリは形になってないってところかな。
で、本格的に千鶴ちゃんが好きになったのは江戸に戻ってきて千鶴ちゃんが斎藤さんに張り付くようになったあたりからかな、と。
千鶴ちゃんはやっぱりどこか罪悪感があって羅刹化した斎藤さんを支えようとしていたんだと思うんですよね。
それに対して斎藤さんは嬉しいような複雑なような気分を抱いて・・・な雰囲気かな。

しかし斎千ルートは何が一番気になったって
なんで耳たぶから血を飲む!?ですねえ(笑)
だってあれだけ奥手というか、あんまり甘さもなくルート爆進してきたのに、いきなりあの超密着スチルですよ!?
何分最初の攻略が斎藤さんだったので「この調子でみんな吸血するの!?(///)」と思ってびびりました。
2回目(?)の吸血だったと思うんですけど、血を飲み終わっても千鶴ちゃんの耳から唇を離せなくてそれを千鶴ちゃんに指摘されるのとか可愛かったですね。
会津で千鶴ちゃんが残るって言い出す所は絶品ですし。
あれはよかった〜。
千鶴ちゃんが義務感とかそういうので残ってしまうんじゃないか、とか色々考えて切れる斎藤さんの気持ちが手に取るようにわかります。
あと千鶴ちゃんの頑固さというか、自分の身の安全よりも想った人に全力でついて行こうとする姿勢も強いな〜と感じられるというか。
キススチルが唇が触れるぐらいギリギリという絵だったのもこのCPの雰囲気ですよね。

ED後は一転、甘あまな二人の日常にのたうちました。
ちょっと斎藤さんが千鶴ちゃんに甘えぎみなのもまたよし。
つか、斗南の雪も溶けるよね!(笑)

































<原田左之助>
原田はね〜、驚きましたよ。
つか、総合してもこの人には驚かされたとしか言いようがない。
まずキャラ設定で驚きましたね。
だって原田が、
原田が永倉さんより大人でかっこいい男な感じなんですよ!?(<暴言?)
いや、だって「原田左之助」といえば、「幕末恋華」の純情一直線野生の勘の元に生きる男しかり、「風光る」の宴会といえば馬鹿騒ぎ恋は一目惚れの超特急しかりなイメージなわけですよ。
それがそれが!あんなにかっこいいとか(><)
まあ、薄桜鬼の永倉さんは↑に上げた二作品の永倉像とこれまた違って、どっちかというと子どもっぽい感じだったのでその対比もあるんでしょうけどね。
さらにしゃべってビックリ。
声、超格好良い(///)
遊佐さんの声は他のゲームで聞いた事あると思うんですが、この原田に遊佐さんははまり役でした。

次いでビックリしたのがストーリー。
だって羅刹化しなかったよ!?
これにはマジでビックリしました。
原田は攻略順でいくと5人目だったので絶対羅刹化すると信じてましたからね〜。
それが個別ルートに入るころから何だか千鶴ちゃんが「私が鬼だから人間の原田さんの側にはいられない」的な事に悩みはじめちゃって。
「どうせ原田さんも羅刹になるんだよ〜」みたいな事を思っていたんですが、全然変わらない。
「あれ?あれ?」とか思っている内に新撰組を離脱しちゃって上野の山で鋼道さんと戦っちゃって。
そしてとうとう羅刹化しないままに終了。
「ええ!?」とEDになってビックリした東条です(^^;)
でも全体的には原田ルート大好きです。
だって二人とも幸せそうだし、すっきりしますしね。
そんでもって、キャラ通り原田がものすごい格好良い男なんですよ〜。
人間だというハンデを鬼に対して負いながらも絶対に千鶴ちゃんを護るってハッキリ決めてるし。
羅刹化しなかった分だけ全体の密着度を上げるためかイベントが全体的に甘めだったのもポイント高かったですね。
思いっきり手を出してるけど(笑)
あ〜、でもあのイベントも好きでした。
千鶴ちゃんの思い詰め方も好きだし、それに対する原田さんの引き留め方も好きですね。

まあ、EDが原田モンゴル説(笑・マジであるんですよ?この説。明治の新聞に大真面目に記事になってるの)採用だったのにもびっくりでしたけど。
鬼から逃げるとか、新政府から逃げるというより、原田さんが勢い込んで飛び出しちゃったーってイメージがあるEDでした、私的に。
でもどこいってもあの原田さんと一緒なら千鶴ちゃんは幸せになれそうなのでほっとしました。


































<藤堂平助>
キャラデザを見た時「ああ、やっぱり平ちゃんはやんちゃ系なんだ」と思ったけれど、プレイしてみて思った以上にはまった人でした。
どうも東条は「藤堂平助」というキャラクターには総じて弱い模様。
なんというか、キャラクターになると藤堂って子どもっぽい中に芯が通った男になりやすいんですよね。
そういうのにめっさ弱いんです(- -;)
薄桜鬼の平助もそんな感じで本当に嬉しかったですね〜。
あ、でも最初に取説見た時「ボイスが清春( ̄□ ̄;)Σ!!」と思いましたけど(笑)
デザイン的には洋装スタイルが良かったですねvv
ただの軍服っぽく見せかけて派手な腰布(?)がアクセントになってて。

ストーリーも色々ポイントがよかったです。
まず羅刹化する油小路。
あの事件は藤堂平助を攻略キャラクターに入れる上で大問題だと思うんですけど、薄桜鬼も上手く乗り切ってましたね。
つか、あの平助のやられ方は格好よすぎ。
千鶴ちゃんを助けた後に彼女を見て微笑むのには参りました。
そして羅刹化してから時間が長いだけに、羅刹とのストーリーの濃厚さがすごかったですね。
特に山南さんの暴走ぶりがすごかったです。
あの羅刹化された仙台藩の様子は、どっかで見たホラー映画を思い出しましたよ。
ある意味、一番吸血鬼ものっぽかったかも。
ED後は史実で死んでいる以上はなんとも言えないので、その辺が気になるところですが土方さんよりは儚くなさそうだったので大丈夫でしょう(<どういう根拠!?)


































<風間千景>
薄桜鬼で一番「してやられたーーーー!」と思ったのはこの人でした。
だってなんかこの人、色々おいしいんですものーーーー(><)
まず最初にプレイした時に「このビジュアルでただの敵・・・か?」と疑問を抱いたんですが、千鶴ちゃんを嫁にもらいに来たとか言い出したあたりで確信しましたね。
この人は攻略対象だと!!!(笑)
・・・・余談ですが、千景さんを攻略して数日後。
珍しく日曜日の午前中に『リボーン』のアニメを見ていたんですが、
スパナが千景さんで超ビックリした(^^;)
「へ〜、もう未来編のスパナとのバトルか〜」とか思ってぼーっとしてて、スパナがしゃべった瞬間、ぎょっとしました、「千景さん!?」と。
閑話休題。
ちなみに千景さんのダルそ〜なしゃべり方はちょっと「遙か3」の知盛に近いものがありましたけど、結構頑張って○ボタンは押さずに聞ききりました!(笑)

つか、千景さんの場合は最初に斎藤を攻略した時に惚れて「この人は絶対どこかから攻略できるはずー!」とネットで攻略を探したんですよ。
おかげでサクサクッとEDまで見れたわけなんですけど、千景さんの見所はなんといってもEDの不意打ちキスですよね〜(><)
あれはステキ過ぎると思う。
気が済んだら来い、とか言ってるけど絶対に千景さんは堪えきれなくなって迎えに行っちゃうような気がします。
んで、早すぎる再会にきょとんとする千鶴ちゃんに「遅い」とか言い切りそう。
ちなみに私的妄想ポイントは二人の名前。
「千鶴」に「千景」なんて何か関係か曰くがあるとしか思えないじゃないですか〜。
実は生まれたばかりの頃に雪村の家と風間の家の間で約束かなんかがあって、千景さんは千鶴ちゃんの事をずっと自分の嫁になる子だと思っていた、とか。
そんなストーリーをワッサワッサ妄想しましたよ。

しかもED後は羅刹も関係ない、襲われる心配もないという完璧ハッピーED(笑)
鬼の里での新婚ライフとかラブラブな妄想はし放題って感じですよね。
・・・で、妄想した結果がこれ(↓)
攻略当時に勢いで更新日記に書いたんですが、そのうち消えてしまうのでこっそりこっちに移してみました。

『風間家の日常』

世間は明治維新、文明開化と忙しい頃。

そんな時代の変化などどこ吹く風の穏やかな鬼の隠れ里の一角で、まるで穏やかでない気配を発散している場所があった。

この隠れ里を仕切る鬼の一族、風間家の当主の屋敷の居間である。

しかもそれはもう、不穏この上ない空気を発しているのはまさに当主である風間千景と、その妻千鶴。

使用人やら一族の者やらが不安げな顔で覗く部屋の中で、二人は完全に睨み合っていた。

「・・・本当にお前は強情だな。」

「そんな事、とっくの昔にわかっているでしょう?千景さんこそ、大人げないんじゃないですか?」

「なんだと?」

常人が見たら即座に命の危険を感じて逃げ出したくなるような殺気をにじませる千景に睨まれても千鶴は完全にどこ吹く風で、ぷいっと顔をそむける。

「凄んだって無駄です。絶対に譲りません。」

「くっ・・・どうあってもか。」

「当たり前です。そもそも千景さんはこのために私を必要としたんでしょ?」

「なっ、それは・・・」

言い返そうとして言葉に詰まった千景に勝ち誇ったような視線をちらっと向けて千鶴は言った。

「ほら、言い返せないじゃないですか。ねえ?」

そういって千鶴が今まで千景に向けていた視線とまるで違う優しい微笑みを向けたのは。

彼女の腕に抱かれた小さな赤ん坊。

「・・・・・・・・・」

今までどんな戦いでも感じたことのない、とてつもない敗北感に千景は思わず声もなくうめいた。

何せ戦っている相手は最愛の妻と、その妻と自分の間の子である。

これ以上の強敵はないといっても過言ではない。

が、しかしここで勝ちを譲ってしまえばその代償は計り知れないほど大きい。

まず第一に・・・千鶴に構ってもらえなくなる。

千鶴に触れる時間も減るし、千鶴が千景を気にかけてくれる時間も減るし、千鶴と話す時間も減るし・・・。

他の人間が聞いたなら呆れるほどのどうしようもない理由ではあるが、千景にとっては大問題である。

一瞬の敗北感を乗り越え、千景は持ち前の尊大さで再びこの事態の原因となった宣告を千鶴に言い放ったのだった。



「やはり乳母をつける。」
「嫌ですってば!絶対、私が育てます!!」



・・・嫌です、乳母をつける、の言い合いの末「千景さんとの子だから私が育てたいんです!」という千鶴の言葉に千景が陥落するまで、この痴話喧嘩は延々続いたとか。

































<その他脇役メンバー>
ある意味、薄桜鬼の見所の一つが脇役のバラエティーの多さもあると思います。
そんな脇役メンバーにプチ語りを少々してみたいと思います。一応取説に載ってる人のみ。
ちなみに順番は私の愛の順(笑)

・不知火匡
この人は大好きですね〜。なんというか、可愛いよね(笑)
獲物が短銃っていうのには驚きましたが(イメージは龍馬かな、とちょこっと思ったり)
でも何が一番驚いたって、魔王様と絡んでいたとこ!!
つか、「武蔵野の〜」が出た時に「松陰先生の辞世!!!」とか絶叫しました(^^;)
千景EDの後はちょこまか新婚家庭にちょっかいをだしに来てくれるといいな〜、と思います。

・永倉新八
ぶっちゃけどうして攻略対象じゃないのか不思議でなりません。
単純だけど可愛いのに〜。千鶴ちゃんとなら可愛い恋物語になりそうなのに〜。心の底から惜しい。

・千姫
名前と設定の間を埋める説明がほしい(ないか、そんなの・笑)
気の強いお姫様タイプは大好きです♪
ただ平助ルートの選択は切なかったなあ。

・天霧九寿
あまりに渋く、あまりにかっこうよく、正直完敗です(何が!)
ただ土方ルートで千景ちゃんを見限っちゃったのは痛かった〜(泣)

・山崎烝
この人もルートがあってもよかったなあ、と思います。
沖田さんルートでの仲悪い感じとか結構好き。仲悪いけどお互い認め合ってる感じ。

・井上源三郎
土方さんの語りでも書きましたが、だいたい誰のルートでも千鶴ちゃんを気遣ってくれてナイスミドルでしたv
強くなくても絶対的な癒し系として源さんの存在は新選組ものには不可欠だと思う。

・近藤勇
薄桜鬼の近藤さんのキャラデザはかなりイメージぴったりでした。年の感じも史実と差違少ないし。
土方ルートで彼らを逃がすために投降する局長には涙涙。

・島田魁
ある意味「幕末恋華」の島田さんとあんまり変わらない気がします。なんというか、キャラ?
新選組もので脇キャラに島田さんが出るのはお約束なんでしょうか。でも源さんとセットで不可欠な癒し系かも。

・伊藤甲子太郎
・・・この人のキャラはどうにかならなかったんでしょうか(- -;)
まさかこんなにおねえ系になるとは思いもよらず、しかし離隊あたりのすったもんだを見ていると「ああ、こりゃ油小路で斬られるよなあ」と思ってしまったとか。







おそまつ!m(_ _)m