夫婦会話(トーク)
「っ!」 「あ!ああ、悪い。髪がひっかかっちゃったね。」 「う、うん。大丈夫だけど・・・・ごめん、外してくれる?」 「もちろん。少し大人しくしてなよ。綺麗な髪が傷まないように外すから。」 「お願い。」 「・・・・ほら、外れた。」 「ありがとう!」 「それにしても望美の髪は真っ直ぐで綺麗だね。まるで夜を紡いだ糸みたいだ。」 「またそういう口の上手い事を・・・・」 「本気なんだけど?オレは望美の髪が好きだぜ。何より望美自身を表しているからね。」 「わー、もう、恥ずかしいからやめて〜!(///)」 「くっくっ」 「笑わないでよ〜!ヒノエくんの馬鹿!」 「ごめん、ごめん。ほら」 「!」 「つかまえた。」 「(///)あう・・・・。」 「ふふ、活発な望美もいいけど、捕まえると大人しくなるのが可愛いね。」 「だから・・・・もう、いい。心臓がおかしくなったらヒノエくんのせいだ。」 「はははっ」 「・・・・ヒノエくんの髪はくせっ毛だね。」 「ん?まあ、そうだね。海風にあたってるせいもあるけど、親父もそうだしもともとかな。」 「ああ、湛快さんもくせっ毛だよね。ヒノエくんはお父さんに似たんだ。」 「そういう事かな。お袋は艶やかな髪が自慢の人だから。」 「そういえば弁慶さんも癖毛だ。そっちの血筋なのかな。」 「・・・・姫君、オレの腕の中であいつの名前を出すのはいただけないな。」 「え、なん・・んっ!」 「・・・妬けるだろ?」 「はぁ・・・・もう。」 「ねえ、姫君?」 「ん?」 「オレが癖毛で、望美が真っ直ぐならどっちだろうね?」 「?何が?」 「オレたちの子ども。」 「!・・・・ばか」 〜 終 〜 |