淡交会茨城支部青年部 
十周年記念茶会

(平成15年8月17日)










先輩のかおるさんが青年部日立支部に在籍されてから、
青年部のお茶会に出かける機会が増えました。
いいんです〜、青年部。
お席の作り方というか、趣向というか、
自由な雰囲気が漂って楽しいのです♪

今日は、茨城支部青年部十周年茶会。
またまた(私の)遅刻等はございましたが、
五人を乗せた車二台は常磐道をひた走り、
会場の水戸レイクビューホテルへ。











 ロビーで受付。今回は受付順に各グループになり、そのグループでお席をまわります。9時半に着いて、第七班。11時20分に再度ロビーに集合となりました。受付中、かおるさんと偶然会う。となれば、ロビーの外で記念撮影。
 時間がある〜。ホテルのラウンジもいっぱい〜(ほぼ全員お茶会組でした・・・)じゃ、点心席に行っちゃいまひょ。というわけで、10時半。お昼をいただく私達・・・。

左:今日の点心。椀物、ご飯、向付、煮物、焼物と、見事に懐石でした。
右:点心席。きっと、普段は披露宴会場とかに使うのね〜。って雰囲気ただよいます。
濃茶の前に寄付席に入り、
こちらで、お酒(上善水如)と八寸(れんこん、鮎)をいただきました。
「どうぞ、ご自由に(お酒の)お代わりなさってください」と言われ、
素直に従った・・・のは、私達だけでした・・・。

続いて、主菓子もこちらの席で。
いや〜、清晨庵(埼玉県)のお菓子はおいしかった〜。
すみません、写真がないのが残念。
笹の葉にくるまれた、涼しそうなお菓子でした。
なんと、ご主人が当日いらして、くるんだのだとか。
ハァ〜、お心遣いを伺って、おいしさと有難さ倍増でございました。




 水戸青年部の濃茶席。濃茶席らしく、落ち着いた雰囲気でした。青年部の席でいつも思います。お点前をなさる方はもちろんですが、後見の方、立派だなぁ〜、と。お偉い先生方を前にして、和やかな雰囲気で場を進め、50人(以上いたような・・・)のお客様を飽きさせないんですね。
 お道具、夏らしい設えで楽しかったです。特に水指に心惹かれました。中に金魚が泳いでいるのです。清の時代(日本の幕末頃)のものだとか。お茶をいただいた後、こんな感じでお道具を拝見します。皆さんの質問に答えるのも、後見の方です。

風炉先:紗  釜:雲龍釜 阿部雄斎造  
風炉:砂張 雲龍風炉 黒瀬宗康造
水指:染付け 平  茶入:瀬戸肩衝 坐忘斎御家元箱  
仕覆:十彩(といろ)間道  茶杓:鵬雲斎大宗匠作 銘清風  
主茶碗:黒 坐忘斎御家元箱 十代大樋長左衛門造
 落ち着いて、とっても素敵なお軸でございました。

 床 :淡々斎筆 円相 閑寂
香合:独楽塗
 花 :底紅木槿
花入:柑子口鶴首
 つくば青年部の薄茶席。会場に小さな舞台を作り、お点前、お正客他数名の方はその舞台の上へ。その他のお客様は、テーブルで立礼式にお茶をいただきました。

棚:大宗匠好 山雲棚  風炉先:青竹  水指:雲文 日向大八造
蓋置:萩の絵 半七造  薄器:唐松文 一閑張 岡田表寛造
茶杓:銘五風十雨 立花大亀老師
 同じく床も、台を作り、その上に設えます。
「ほたる葵」、実は初めて見ました。
これもお茶会の楽しさです。

床軸:松風颯々の声  
花入:寿天八紘 中村公美造
花 :ほたる葵 山ほととぎす
 日立青年部の立礼席です。
テーマは、「絶え間なく流れる住まることのない清流」
なるほど〜。青年部も、久慈川(あれ?那珂川だったかな・・・?)のように、とうとうと流れて行こう、という意味合いだそうです。その川に流れを、竹を割いて表現しているんですねぇ。すごい、趣向が凝ってます。さすが青年部。
蹲も涼しげな雰囲気を盛り上げています。みどりねぇと、「どうやって運んだのかね?」「軽トラ?」「でも、積み下ろしは?」と思案していましたが、叩いてみるとコツコツと軽そうな音が・・・。そっか・・・。


 お道具拝見を、反対側(お点前さん側)から撮ってみました。お棗は、焼き物だそうです。珍しい〜。

釜:唐松 与斎  棚:春秋棚  水指:伊万里 時代  
棗:波に千鳥 時代  茶杓:白糸の滝 大玄老師
主茶碗:今高麗 遠山 劉炳豪  
替茶碗:扇面流 宮川香雲

床の花入は、なんと煙草盆にビアマグだとか。アイディアですな〜。
掛物:行雲流水 大亀老師
香合:貝 沖縄(慰霊祭)にて
花入:舟に備前 吉延豊丘
花  :矢筈すすき 河原撫子 山科菊
 入ったお席のお点前が、偶然先輩のかおるさんでした(もちろん無断掲載。事後承諾)。私達はよかったけれど、かおるさんにとってはどうだったかなー。身内がいっぱいって・・・。
日立支部の支部長さん(右から3番目の方)と。毎回、とてもわかりやすくハキハキと説明なさいます。お茶をしている人って、(意外と)堅苦しくなく、フレンドリーな方が多いようですが、こちらの部長さんももちろん、でした。








盛夏のお茶会ということで、
趣向はどんなかなぁ〜と、出掛ける前から楽しみにしていましたが、
やっぱり青年部。期待通りでした。
もちろん、青年部の方以外のお茶会も楽しいのはもちろんですけれど、
青年部のお席には、より自由で活発な雰囲気、パワーを感じます。

でも、ほとんどの皆さんが、一日のお仕事を終えてから、
夜集まって準備されるようです。
大変だろうなぁー、と思います。
だからこちらも、皆さんの苦労の跡をしっかり見なくちゃ、と力が入ります。
なるべく参加して、勉強させていただこうと思います。




















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