●映画●

みんな〜やってるか！

1995.2.11／ビートたけし監督／バンダイビジュアル

ダンカン氏初主演の映画。一応Ｒ指定でおまんぴーが嫌いな方は御遠慮ください。と、なっているんだけど.........。まー、観ていてくっだらないの何の。余りにもバカバカしくってそれが逆に面白く仕上がっているのがすごい。映画の中にはかなりのパロと揶揄が入り混じっていて、「なんでやねん！」と、突っ込みを入れたくなるような内容とストーリー展開だけど、ダンカン氏のいろんな面が拝見できてファンなら結構楽しめるかもしんない。特に”ハエ男”。なんだか街に通じるものがありましたわ。あの顔は恐かった...。そして、最後のエンディングの曲が怪しい雰囲気でハマってしまう恐れがありますねぇ。 　なお、市川イメージを崩したくないという方には、あまりお勧めできませんが.....。（ダンカン氏の声聞きたさに観てしまって、市川のイメージをおもいっきり壊しかけた私）

男たちのかいた絵

1996.5.11／伊藤秀裕監督／主演：豊川悦司

この映画は二重人格に悩まされる一人の男を描いた作品。かなりえっちいシーンがあってかなりヤバキチな内容です。 　でもって、目当てのダンカン氏はメチャメチャ序盤で出てきました。ダンカンさんてば、鉄骨のエレベーターの入り口前に吊るされて鼻歌歌ってましたね（笑）うーん、ヤクザの幹部と言ったところでしょうか。この後豊川悦司に尋問されて、痛めつけられてましたけどね。命乞いもしてたし、名前さえなかったよ。やはり情けない役かいな（苦笑）そして、序盤で消えていったダンカン氏。脇役だぁ。でもビデオの出演者には名前が載っていたのになぁ。もしかして有名だから載せただけ？ 　[update：H11.7.31]

修羅の狼　蜘蛛の瞳

1998.4.11／大映／主演：哀川翔

これははっきり言って、話の内容に私はついていけませんでした。展開も自分が思っていたものとは全然違ったし、何より話の流れが断片的で何が言いたいのかもわからずじまい。 　まあ、ダンカン氏が準主役（岩松）だったから観たようなものだーね。殺伐とした雰囲気は結構好きなんだけど、殺伐すぎてなんだかねぇ。ダンカンさんの声と暗殺集団の頭という役柄と、ミスマッチな所は結構いいんだけどね。

生きない

1998.9.26／清水浩監督／オフィス北野

ロカルノ映画祭アキュメニカル賞受賞作品！そして、ダンカン氏主演で初脚本を手がけたもの！様々な事情で多額の借金を抱えた人たちが集まった保険金目的の集団自殺バスツアー。そんな事情も知らず、自殺とは一切無縁の一人の女の子”美つき”がツアーに参加したことによって、事態は思わぬ方向へむかっていくという話で、とても不思議な死生観が描かれた作品なのである。ダンカン氏曰く、黒沢明監督の「生きる」のパロディだとか。 　テレビ報道でしって映画を見にいったのですが、この映画は凄いです！そして、文句無しに面白いです！死を目前にしているのに、”美つき”の前では参加者達がごく普通に振る舞ってみせているギャップのおかしさともの悲しさが面白く、そして何より、ダンカン氏演じる保険金目的の集団自殺ツアーを計画した添乗員の新垣（あらがき）が、まさに死への案内人の如く振る舞う様は観ていて身震いがするほどでした。それから、ツアーに参加している人は、それぞれ死ぬ理由があるのに新垣にはそれがない（描かれていない）不思議さと、一番最後のどんでん返しに次ぐどんでん返しの結末も、これまた後味悪く衝撃的で面白いですな。見たあとは理不尽な気分に陥る事間違い無し！ＢＧＭの楽しいながらもどこか悲しい感じをさせるフォルクローレも物語にマッチしてなかなかいい雰囲気に仕上がっています。何より、市川イメージをそのまんまなダンカン氏がＧＯＯＤ！ 　市川イメージをそのままにダンカン氏の声と演技を楽しみたいのならこの映画を見てくだされ！

週刊バビロン

2000.3月／山城新伍監督／東映

売り上げが赤字続きで、廃刊寸前の危機に直面したゴシップ女性誌「週刊バビロン」。その廃刊を阻止できるような超特大スクープをモノにするため、主人公の契約記者・水島（三宅裕司）、同僚の契約記者・広瀬（ダンカン）、新人記者・ 草野（中上雅巳）、ベテラン記者・猪股（石橋蓮司）、美人編集者・美和子（杉田かおる）ら「週刊バビロン」の精鋭達は、時に は体を張って、時には法律スレスレのテクニックを使って取材対象に肉薄する！という物語。 　その他の出演者としては、出版社社長に浅香光代をはじめ、杉本彩、柴俊夫、立川談志、白竜、大澄賢也、あき竹城、林家ペー・パー子など。とまぁ只でさえ濃い役 者ばかりなのに、さらにひと癖もふた癖もありそうな人達が揃えられているのから、想像するにもそら恐ろしい（笑）。そんな出演陣を束ねる監督が、山城新伍だというのだから、一体どんな映画になっているのやらと思っていたのだが、これが案外観れる映画でビックリ。 　現在の腐りきった世の中の裏面をうまく風刺した映画（監督の山城慎吾曰く、昔の映画はこういう一般大衆向けの風刺映画が多くて、それが主流だったとか。）で、コメディ調だけど、テンポよく次から次へと起こる出来事に目が離せなくて、意外に面白く見れました。最初はきわどいシーンと役者の濃さ（特に出版社社長の浅香光代）に閉口したけど、その濃さも調和されてさらに面白く仕上がっていましたね。 　そんな映画の中で、肝心要のダンカンさんは結構重要な役まわりで登場。しかし、重要だけれどかなり不幸な人物でしたな（涙）。最初の登場シーンで同僚の女性記者の太股まさぐったり、車内で押し倒したり（泣）のセクハラが元で編集部を解雇され、廃刊を免れる様な一大スキャンダルをモノにしたのに上から差し止められ、その上他の編集部にも相手にされず、やっとこさ記事掲載の約束を取り付けたと思った途端に、女房子供に逃げられた挙げ句ネガの盗難のという悲痛な仕打ち。自暴自棄になって「週刊バビロン」編集部内に人質をとって立て籠もる暴挙に出たはいいけれど、単独で乗り込んできた親友の広瀬に説得されて、投降しようとした瞬間に突入してきた警官隊に追いつめられ、敢え無くビルから転落・・・。次の場面ではおでこに白三角巾という変わり果てた姿になってましたわ（苦笑）ね？も、正に不幸の極みって感じな役回りで。この不幸さは市川に勝るとも劣らないのではないだろうか？（市川っぽい所は全然無いんだけどね）。結構頻繁に出ていたから結構嬉しかったけど、この呆気ない消え方と下劣な彼は正直キツかったなぁ。ダンカンさんらしいといえば、らしいキャラクターなんだけど（苦笑） 　この映画での彼の見所は、彼の師匠である立川談志とのちょっとした共演（師匠に向かってそんな口聞いてもええんかい！と言う風なやり取り）があったのと、妙に笑顔な遺影と白無垢＆三角巾姿で棺桶に入っている彼かな？死んでしまう役は多くても、白無垢姿は今までなかったと思うから、ファンなら必見でしょう！（断言） 　[update：H12.10.22]

デッド・オア・アライブ〜犯罪者〜

2000.1月？／主演：竹内力　哀川翔

この映画はレンタルビデオ屋で発見。で、これまたダンカンさん目当ての興味本位で借りて見たのだが、これまたついていけない飛び抜けた危なげな内容で即死しそうになりました。初っぱなからヤバキチシーンがバシバシ出るし（汗）そして話の流れも今ひとわからず、置いてけぼり状態。唯一わかるのがマフィア組織がらみのヤクザ同士の抗争といった所だろうか。完結の仕方も、今ひとつどころか「それはアカンやろ！」というような、何の脈絡もない終わり方で至極意味のないものでしたわ。そう、一言で言うなれば”ドラゴンボール的な展開”か。今まで拳銃でドンパチやってたのに、最後の一騎打ち→いきなり気孔弾で地球爆発→終焉はアカンやろ（苦笑） 　そんな映画の中で出演していたダンカンさんの役所なのだが、表向きはアニマルプレイ（死）専門のカメラマンで、裏は情報屋というもの。やっぱし３枚目な役でしたよ（汗）。普段が普段なだけに、こんな役回りばっかだねぇ・・・悲ちいっす。それでも、彼の姿を見るだけで嬉しく思うのはファンの性か（苦笑） 　[update：H12.10.22]