〜12月17日(木):2日目〜

 カーテンの隙間から洩れる朝日の眩しさに、私は目を覚ました。

 ここは・・・・そう、バスの中。時間は朝の7時。

 周りの人たちはまだ睡眠中のようだ。隣にいる友人の方を見ると、友人も熟睡中。

 羨ましいものである。私は夕べはあまり眠れなかったというのに。

 いつの間にか寝ていたようなのだが、熟睡した気分ではない。しかも首が痛い。へんな風に寝違えてしまったようだ。

 トイレに行ってから席に戻ってくると、友人が目を覚ましていた。 まずは朝のご挨拶。

 しかし、友人はすぐさま入眠。まだ眠たかったらしい。ディズニーランド到着までまだ1時間もあるため、私ももう少し寝ることにした。

 再度覚醒したのが30分後。周りがざわつき始めたからだった。

 友人もようやく本覚醒。荷物をまとめたりして、到着の時を待つ。夢にまでみた東京。なんだかドキドキしてきた。


 時刻8:11分。ようやくディズニーランドに到着。

 ここがあの有名なディズニーランドか。開店前だというのに流石に人の多さは段違いだ。

 バスから降りた後、無事に着いたことを親に電話連絡。そして、荷物をコインロッカーに預けてロッカー前で朝食をとった。風が強く、流石にちょっと寒い。

 食べ終わった後、長蛇の列の最後尾に並び開場を待つ。


 10:00ジャストに会場。わらわらと人の流れが動き出し、緩やかな川の流れのごとく入場口を潜る。

 入って見ての第一の感想。”なんだかパルケに似てるなぁ”

 この一言を言ったあと、友人に”向こうが真似してるんだから、似てて当たり前”と、きっちり突っ込みを入れられてしまった。

 ナルホド納得。友人に連れられ、色々なアトラクションを見ていても、確かにパルケと酷似しているがやはり本場と言うだけあってパルケ以上のものである。

 なんといっても、キャラクターにおいては知名度もブランド性も可愛さもダントツである。ドナルドのおしりがらぶりーvvv

 しかし、巡るアトラクションは全て友人まかせであるため、今自分がどこにいて、何のアトラクションを見ている(乗っている)のかが皆目見当が付かずじまい。

 いや、友人に教えてもらってはいるのだが、記憶力が悪いためすぐに忘れてしまうのだ。

 ・・・まるで鳥のような私。

 アトラクションの中で、唯一印象に残っているのが、室内ジェットコースターの”スペース・マウンテン”。

 あれに乗ったあと、マジでグロッキーになっちゃったよ。水平感覚無し、方向感覚混乱、眩暈に吐き気に貧血。15分間ほど再起不能に陥ってしまったのだ。あう。

 あそこまで堪えたのはこれが初めてだった。やはり、明けで不眠というのがいけなかったようだ。

 夕方に差し掛かると、土産物を買うためにショッピング街の方へ移動。

 土産物はどれもこれも可愛い物だらけで、目移りしそうなくらいに品数が多くてビックリ。約2時間余りかけて選びまくる私達。

 そして、土産物を郵送。ここまで使ったお金は、しめて12,920円。ここまでは何とか予想どおりに出費が済んでいるため一安心。

 さて、必要なことは済ました。あとは夜のパレード&スターライトが始まる時間まで待つばかり。

 ちょっと早めの時間だが、パレードが通る脇のベンチに場所を確保。二人ならんで座って待つことにした。


 1時間後。

 辺りは暗くなり、風もかなり強い。そして、ベンチの付近は風を遮る物はない。・・・・・かなり寒い。

 このために色々着込んでいたのだが、全然効果無し。やはり分厚いコートの方が良かったか・・・。

 最初の内は元気にはしゃいでいたものの、寒さが身に染み出すとはしゃぐ元気もうばわれ、ただただ友人と身を寄せ合いながらパレード開始の時間を待つことになった。あー、さぶい。

 身体が芯まで冷えきった頃、ようやくパレードが始まった。

 寒い中、待った甲斐があるくらい、凄く綺麗で、華やかなパレードだった。

 ただ、立ち止まる場所が前を過ぎ去って少し進んだ所というのが悲しすぎた(つまりは最後尾で踊ってる後ろ姿しか見えない)が、まあ、何も見えないというわけではないのだから、良しとしよう。

 華やかなパレードが終わり私達は満足したのだが、いかんせん身体が冷えきってしまって、震えがどうにも治まらない。すぐさま、ワッフルが食べられるお店へ直行したのだった。

 ワッフルのお店へ行って座席に付いてから、紅茶を一口、二口。

 しばらくしてからようやく身体が暖まり出してきて、ほっと一息。 ミッキーの形をしたワッフルをゆっくり味わったのだった。

 食べながら、ふと、窓の外を見てみると、何やら花火らしき物が打ち上げられている。おやおや、綺麗だねー。

 ・・・・・・・って、スターライトをすっかり忘れていたーっつ!!

 今更気づいても後の祭り。仕方無く、窓から見える花火を見ながら ワッフルを食べたのだった。しくしく。


 ロッカーに預けた重たい荷物を肩にかけ、ディズニーランドを後にした私達が目指すは”品川プリンスホテル”

 電車を乗り継ぎ品川へと移動。(JR京葉線・舞浜〜東京、JR山手線・東京〜品川)

 ようやくホテルへ到着し、いざチェックインと言う時になって、チェックインするフロントの場所がわからない。

 聞いてみると、なんと新館の方とのこと。あわてて移動してチェクインの手続きをすます。時間は21:56。しかし、馬鹿みたいに広い。迷わんだろうかと、不安がよぎる。

 部屋に行く前に、ホテル内にコンビニを発見。そこで夜食を大量に購入する。調子にのって購入したため、全部食べきれるかどうかは怪しい量になってしまった。

 大丈夫、きっと友人が平らげてくれるハズ。がんばれ、友よ。


 ようやっと部屋に着き、中を見てビックリ。

 間取りは、丁度この部屋が角にあたるため、かなり広く感じられ、しかも綺麗で清潔感あふれている。そして、部屋が19階にあるため窓からの夜景の眺めが絶景なのだ。

 今までに泊まったホテルの中でも最高ランクのホテルだ!やはり、お金を出さんといかんねぇ。

 荷物を整理してから、風呂に入った後ベッドでゴロゴロ。

 ホテルの案内を見ていると、カラオケをやっていることが判明。2人とも体力気力がまだ残っているため、行くことはすぐに決定したのだった。

 どうやら、本館の地下にあるようなので歩いて移動。

 カラオケのフロントに来てみると、なんとカラオケの名称は”カラオケ山手線”で、しかもルーム名が山手線の駅名になっているのだ!
 と、いうことはもちろん”渋谷”もあるわけだ!そう思ったとたんドキドキと胸が高鳴った。

 しかし、渋谷はあいにく先客がいたため他の駅名の部屋になってしまたのだった・・・・。残念。

 約1時間ほどカラオケをした後、延長をせずにおとなしく帰室。
 やっぱり明日に差し支えないようにしなくちゃね。

 さて、明日はいよいよ憧れの渋谷。やりたいことは山ほどある。行きたい場所も山ほどある。あー、明日が待ち遠しいなぁ。


 こうして、私達は明日への期待に胸を膨らませながら、眠りについたのだった。

 〜2日目終了・3日目につづく〜


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