| ジャンル | S・RPG | 私的評価 |
| 価格 | 5,800円 | ストーリー：１０／１０ 難 易 度：９／１０ おすすめ度：９／１０ |
| メーカー名 | クエスト | |
| CD-ROM | １枚組 | |
| 必要ブロック数 | １～１５ブロック |
| ＜物語＞ |
| オベロ海に浮かぶヴァレリア島。古来より海洋貿易の中継地として栄えたこの島ではその覇権を巡り、民族間で紛争が耐えなかった。そうした永い闘いに終止符を打ったのが後に覇王と呼ばれたドルガルアである。その統治は半世紀に渡り、ヴァレリアは栄えた。しかし紛争の火種が消えたわけではなかった。 王の死後、司祭ブランタは支配者階級を占めるバクラム人を扇動し王都ハイムの独立を宣言。さらに北の大国ローディス教国と密約を結びその庇護の下、バクラム・ヴァレリア国を建国した。島の南半分に残された２つの民族主義陣営の内人口の７割を占めるガルガスタン系民族主義勢力は指導者・バルバトス枢機卿のもと南半分覇権を手にするためウォルスタ系民族に宣戦を布告。民族の根絶を目的とした虐殺を展開した。 一方、ウォルスタ人はロンウェー公爵を旗頭として抗戦したが戦力の差によりわずか半年で敗北。バルバトス枢機卿はガルガスタン王国の建国と内戦の終結を宣言したがウォルスタ人に対する弾圧はなおも執拗に続いた。残されたウォルスタ人の多くは抵抗を続けたが指導者・ロンウェー公爵が捕虜の身になってからはそれも次第に下火となりガルガスタンの用意した猫の額ほどの広さの自治区・港町ゴリアテに足を運ぶ者が増加した。こうしてヴァレリアの内乱は鎮静化した。 しかし、それが、束の間の静寂であることを知らぬ者はいなかった・・・。 |
| 注意：取扱説明書より抜粋しています。 |
| ＜解説＞ |
| このゲームはシュミレーションRPGというジャンルで、”伝説のオウガバトル”に引き続くオウガバトルシリーズ第２段！前作同様マルチストーリー、マルチエンディングは健在だが、今回は物語中に出てくる選択肢の選び方によって、物語の内容やエンディングが変化するようになっている。戦闘も、フィールドマップから都市や街の３Ｄマップへ、グループ対グループから１対１へと変化しており、前作とはかなり別物になっている。（ひょっとしたら、このゲームを知ってから前作の存在に気づいた人が多いのではないだろうか。） 人気もけっこうあるようで、セガサターンへの移植に続きプレイステーションへの移植も決定され、平成9年9月25日に発売となっている。しかし、今から購入するならSFC版完全移植のPS版より、声優ありのセガサターン版をおすすめする。と、いいたいところだが、BGMがPS版よりちゃっちい（しょぼい）ことが判明！！このゲームは物語に合わせた重厚なBGMが売りなのにここまでちゃちいと雰囲気も半減するというもの。おまけに画面表示がかなりちっちゃくなっているし。まあ、声優陣は佐々木望、関俊彦、子安武人、井上俊彦をはじめ豪華メンバーとなっているから、声優ファンなら買いかもしれない。PS版ででもプレイしやすいように若干の変更（いつでもロードandセーブなど）はされているようだが、やはりSFC版よりBGMは若干堅く感じられる。でも、その辺はプレイしていれば次第に気にならなくなるけどね。まあ、どちらがおすすめとは言い難いがプレイのしやすさから考えれば、PS版もしくはSFC版でしょう。 物語の背景は中世ヨーロッパ風で、ヴァレリアという諸島が舞台となり、民族紛争の一端から物語は始まる。物語の流れはchapter1～4と4部構成。内容は大きく分けて三つのルートがある。このルートは選択肢によって変化するわけだが、それは究極の選択となっているため、選ぶのにかなりもだえ苦しむことになるだろう。しかし、その選択によって変化する主人公の価値観や立場、まわりを取り巻く人々の心境や未来等、かなり見物であり、物語としての完成度もかなり高いので、ぜひ一度プレイしていただきたい。前作の”伝説のオウガバトル”に出ていたキャラクターもいるのでこちらからプレイすればより楽しめることうけあいである。（ただし、難易度は格段に高いので注意されたし．．．） |
| topに戻る | RPG・topページに戻る |